今週は特になんの予定もなく、のんびりしています。13日にオンラインで「リーディング&リスニング指導法セミナー」がありますが(詳細はこちら)、それ以外は10日の合格発表日に灘校に行くぐらいですね。灘校に行くのは1年ぶりです。ちょっと緊張しますね(嘘)。
ところで先日こういうニュースが報じられました。東北新幹線の車内で20歳代の男性が車掌を殴り、警察に現行犯逮捕されたそうです。会社員の高橋という男なのですが、これで会社も解雇されるでしょうし、これから別の会社に就職することも難しくなりそうです。
海外から日本に帰ってくると関空にしても成田にしてもホッとします。理由は1つ。空港の方々が笑顔だからです。いろんな国や地域を旅行しましたが、空港や駅やお店の店員さんが不必要な笑顔を振りまくことはありません。極めてビジネスライクに淡々と仕事をしています。一方、日本はスーパーのレジを打っておられる方も、居酒屋の店員さんも、銀行の窓口の方々も、スマイル0円とばかりに笑顔です。それがいいところ。
イギリスでパブに入ったとき、Where are you going to sit?と聞かれたことがあります。注文したのは黒ビールとフィッシュ&チップス。ビールは即座にもらえるのですが、フィッシュ&チップスは席まで持ってきてくれるのです。だから「どこに座るのか」と聞かれたんでしょうね。僕はテラス席に座ろうか、いや待てよ、暑いから中がいいかなと一瞬の間をあけました。すると、パブの女性が「どこに座るって聞いてるんだよぉ!」と叫んだのです。僕はびっくりして一番近くの席を指さしました。
こういうことは極端な例ではありません。カードで支払う際に名前をローマ字で書いたら、カードにサインした漢字の「木村達哉」と違っているという理由でえらい注意されたことがあります。日本だとおそらく「これ、サインが違うのですが」と、あたかもその店員さんが悪いかのような低姿勢でおっしゃるのではないでしょうか。
(写真はそのときのフィッシュ&チップス)
日本はお客さんを大切にする国ですが、大切にし過ぎることがありますね。そこは毅然とした姿勢で臨めばいいんじゃない?というところでも、変に丁寧過ぎます。大切にすることと大切にし過ぎることとは別です。教員もやたらめったら保護者に丁寧になり過ぎて、馬鹿な保護者に傷つけられるケースが後を絶ちません。その保護者が悪いのであれば、教員も「何を言うとんねん!」と言えばいいのです。僕が教員なら、そして管理職なら、馬鹿な保護者にそう言います。
お客様は神様ですと言ったのは三波春夫さんですが、横柄な態度を取る神様は神様ではありません。サービスをする側もされる側も感謝の気持ちを持って相手に対することではじめて「お客様は神様」になるわけです。横柄で暴力的で馬鹿な客は「悪魔」でしかないことを僕たちは知っておくべきだと、このニュースを見て思いました。皆さんはどう思われますか。
木村達哉拝