英語が嫌いだという子どもが激増しているのは文科省のせいですが、われわれ指導者は然るべき教材で然るべき指導をし、外国語の勉強が自分の視野や可能性を広げてくれることを伝えねばなりません。高校の卒業段階になっても構造分析をしている生徒を多数生み出している英語教育では困ったものですが、構造分析すらできないようでも困ります。
日本語の文章を読む際、構造分析をすることは普通あまりありません。それは小学校時代の先生方や親のおやげです。逆に言えば、小学校の先生や親から適切な指導を受けていない子どもは文章が読めないはずです。僕たちが構造を意識しなくても読めるように成長してきたのです。
英語の場合も、初期段階では構造や文法を徹底して教えてあげることです。だんだん無意識に読めるようになってきます。最終的にはどれが主語でどれが目的語なのかなんてどうでもよくなって、無意識にコンテンツを追う(つまり読む)ことができるようになります。
したがって、中学生になれば文構造や文法および語彙を徹底して指導してもらうことになります。公立中学校では文法を教えないのでまったく英語がわからないという生徒からの苦しいメールが以前届きましたが、それこそ文科省が悪いのです。先生方が悪いわけではありません。先生方は文科省に従わざるを得ないのです。私立の中学校は文科省を無視して、しっかり文法ベースの指導をしているはずです。
今日は読める/聞けるようになるための指導をどうすべきなのかについてのオンラインセミナーを開催しました。前回と合わせると300人ほどの指導者がご参加くださいました。15日は広島城北高校さん、16日は笠岡高校さん、17日は兵庫県立神戸高校さん、18日の佐鳴予備校さんに行きますが、そこでも英語の基本的な勉強法および成績の上げ方について伝えようと思っています。佐鳴予備校の講座では4000人ほどの生徒たちが参加するそうです(多い!)。
いつも僕のセミナーにご参加くださる方々に感謝申し上げます。今日は指導者の方々が対象でしたが、ご指導にお役立ていただければ幸甚です。また、セミナーで申し上げましたが、春以降はあちこちに出かけていきますので、お会いすることがあれば笑顔を交わし合いましょう。
木村達哉拝