『夢をかなえるリーディング』を先月から今月にかけてレベル別に3冊出しました。学校専売品ですので書店さんには並びません。学校や塾で使っていただくものです。ありがたいことに見本請求をしてくださった先生方がすでに採用を決めてくださいましてね。感謝しています。
ある先生からは「文章が非常に興味深い」と言っていただきました。また、ある先生からは「英語のクオリティーが高くて、バックトランスレーションをさせたい」とも。別の先生からは「音声の速さが遅すぎず速すぎずで、リーディング教材としてもリスニング教材としても使える」と言っていただきました。
いろんな学校で、それぞれの用途に応じて使っていただければと思うのですが、著者としてはリーディングだけでなく、リスニングやライティングの力を伸ばすためにも使っていただきたいと願って創ったものです。読んだ終わり!というのでは勿体なすぎます。
昭和時代のリーディング本って音声が付いていませんでしたので、文字通り「読むための本」や「訳すための本」でしかありませんでした。学校というところは国の教育予算がフィンランドのそれに比べるとかなり低いので、先生方が使いたいと思う本でもなかなか買えないんですよね。そうすると、リーディングはこの2冊、ライティングはこの1冊、リスニングは0…というような公立の学校は極めて多いのです。灘校のように年間にリスニングだけで数冊なんてところはほとんどありません。
セミナーでお会いした多くの先生方から、年間にリスニング本の採用は多くて1冊と伺っていましたので、『夢をかなえるリーディング』を創る際には音声にもこだわってほしいという旨をアルク側に伝えておりました。アルクの編集者の皆さんは極めて優秀ですので、僕が願ったとおりに収録してくださいました。
これから『新ユメタン』や『新ユメジュク』などのように、日本中の学校で使っていただければいいなと思っていますし、日本中の生徒たちが読んだものを使ってシャドーイングを反復し、リーディングとリスニングの力を向上させてくれることを願っています。
木村達哉拝