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英語が話せるようになるために

2022.04.08(金) 08:30

以前も書いたかもしれませんが、学研から本を出すことになっているのです。英語を話すための本です。ただ、話すと言っても英会話のような軽いものではありません。英会話や日本語会話は文法的に間違えたって、まぁこの人は言葉を知らない人なんだろうからしょうがないなと心の中で笑って許してもらえるかもしれません。が、ビジネスやアカデミアの世界ではそういうわけにはいきません。

言葉が軽い人は信じてもらえません。文法的なミスが多い人を信じて一緒にビジネスを展開する人などいません。それは研究の場でも同じです。特に私たちは(英語圏の方々から見れば)アジア人、外国人です。僕の生徒たちで留学した子たちが留学先で差別を受けて途中帰国した例がいくつかありますが、要するにそういうことなのです。

僕たちはしっかりと学ばねばなりません。
学研から出す本はしたがって、正しい英語を使ってしっかり話せるようになりましょうという本です。話せるようになるためには、その前提として書けるようにならねばなりません。本当に話した英語が正しかったかどうかのチェックをしなければなりません。語彙力を同時につけていかねばなりません。そのための本なのです。

僕は34歳の年で灘校に赴任しましたが、当時はリスニングもスピーキングもできませんでした。京大や阪大の下線部訳や英作文なら簡単にできました。しかし、リスニングとスピーキングについては、それなりのトレーニングが必要です。読み書きは机上の勉強でしっかりと基礎を積むことで力をつけることができますが、聞くのと話すのは机上だけでは不可能です。

今日は東京の学研本社に行き、打ち合わせをしてきました。たとえば、「~することはAだ」という内容の英語を話したいとすると、It is A to doやIt is A doingやIt is A that SVやDoing ~ is Aを使うことになります。が、それぞれにニュアンスは異なります。

それらを整理したうえで少しずつ練習をし、最終的にはトレーニングをしながら話す力を高めていってもらおうと思っています。いろんな先生方から、楽しみにしています!という声をいただいていますが、皆さんのご期待に沿えるような本を作ろうと思っています。

木村達哉拝