今日は「屈辱の日」です。詳細は調べればわかるので、知らない方はググってください。戦後、日本はGHQ(要するにアメリカ)の統治下に置かれましたね。1952年のサンフランシスコ平和条約で日本は主権を回復し、アメリカの統治から外れました。それから今日で70年です。
当時涙を流した沖縄や奄美の方々も、さすがに70年後もまだ米軍基地がこんなに多く沖縄県に残されることになるとは思っていなかったでしょうね。来月15日には沖縄が日本に返還され、沖縄も本土になって50年が経ちますが、オスプレイや戦闘機はこれからも沖縄県上空を飛び続けるのでしょう。
基地問題は国の問題です。県知事がどう足掻いたところで国防に関することなんだから関係ないとのたまう人たちもいます。それはそうなのですが、であったとしても在日米軍施設の70%を沖縄県が負担しなければならないと考えるのは論理的ではありません。中国に近いというなら佐賀や福岡もかなり近いですし、北朝鮮に言及するなら北陸地方のほうがよっぽど近いはずです。
この問題は残念だけど、今の日本政府には解決できません。解決する気持ちもあまりないと思われます。なにしろアメリカ大統領に尻尾を振れば振るほど、首相の在職期間が長くなる国です。少しずつは米軍の土地である基地が日本に返還されていきますが、遅々たる動きです。返還予定を調べますと、驚くほどここからは動きが遅い。
沖縄の子どもたちがもっともっと勉強し、皆さんが永田町や霞が関でリーディングポジションに就かないと、この問題は2032年になっても2042年になっても解決しないでしょうね。その頃に日本という国が残っているのかどうかもわかりませんけれども。最近は大学から沖縄県を出ていく子どもたちが増えました。彼らの中から将来は東京に居て、東京から沖縄を応援するポジションに就く人材が出てくることを願っています。
木村達哉拝