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読む

2022.05.13(金) 05:20

お勧め本のページ、いつも月末に「今月のお勧め本」というカタチで何冊か紹介していたのです。が、それぞれの本のコラムを書くという作業をするのがそれなりに大変でして、やはり読んだ直後に書くのが一番だなぁと今さらながら気がつきました。遅い!

ですので、今後は読んだらアップしていきます。よろしくお願いします。amazonのリンクを貼っておきますが、近くに書店さんがある方は中身を確認してお買い求めください。日本の書店文化を守りましょう。こんなにも巨大書店がある国はなかなかありません。

今日アップした本は松永多佳倫さんの『偏差値70の甲子園』です。コラムはこちらに書きましたので、そちらをお読みください。よろしくお願いします。この本は読書慣れしていない人でも非常に読みやすいですし、教育や野球に興味がある方には特にお勧めです。

文章を読むのってある程度の知的体力が必要です。そうでないと数ページ読んではスマホを覗き、また数ページ読んでは…を繰り返すことになります。文章は著者が自分の想いをリアライズさせたものです。追いかけるのが大変な文章もあります。が、それを一生懸命追いかけて、自分の脳にいったんは刷り込んで、そして考えます。自分ならどうするだろう、自分ならどう書いただろう、と。

その点で速読は「速さ」を追求して情報を検索するのですから、どちらかといえばネットサーフィンに似ているように思います。したがって小説やエッセイの読書には向きません。僕が著者なら、自分の書いた文章を速読してもらいたくありません。1行書くのにも、どう表現しようかと考えに考え抜いて書く文章を流し読みされるのは悲しいものです。

文章を読むというのはつまり、じっくりと読んで考えるためです。会ったことのない人の考えに触れて、思考を深めるのです。どんな文章であっても考えます。僕の場合には、文章を書いた人の考えだけでなく、どうしてこの表現を使ったんだろう、どうしてこの漢字を使ったんだろう、どうしてここを平仮名にしたんだろう、どうしてここをカタカナにしたんだろう等と考えながら、ゆっくりと読むようにしています。読書はつまり、考えるためのツールであり、きっかけなのです。

木村達哉拝