沖縄に戻ってきました。梅雨ですのでじめじめしています。でも、暑くはありません。しばらくはこちらで過ごします。南城市教委さんから市立佐敷中学校で講演してほしいというご依頼をいただいています。また、興南学園の英語科の先生方から教科会議への参加を、県立西原高校さんから授業を、FM那覇さんから番組への出演を、それぞれご依頼いただいています。

以前も書きましたけれども、沖縄にはずっと来ていたんです。沖縄に来ればレンタカーを借りて、そのまま自動車道に乗りましてね。許田ICまですっ飛ばすのです。恩納村のホテルにチェックインするためです。その頃は沖縄という場所に来ていたのです。海で泳いだり離島に行ったりしていました。

今は場所というより、人に会いに来ています。沖縄の教育を支援するためにNPOを作りましたので、場所といえば場所なんでしょうけれども、それでも僕に連絡をくださる方々がいらっしゃるから来ているのです。人に会うために来ているのです。

子どもたちには学びの素晴らしさ、そしてどうして学ぶのか、なんのために学ぶのか、というようなことについて話をすることにしています。特に沖縄には基地問題に加えて深刻な問題がたくさん転がっています。それを１つずつ地道に片づけていかなければなりません。

タクシーの運転手さんと話をしていました。「沖縄の人たちにとって、県知事選の争点って何なんでしょうね」と尋ねると「そりゃ、生活ですよ。所得が低いしね」とお答えになりました。人によって争点は異なるとは思います。しかし、幸福度の高さとは裏腹に、間違いなく県民の平均所得の低さは大きい問題の１つです。

僕は教育じゃないかなぁと思っています。沖縄を正しくリードする人材が育たないと、いつまで経っても沖縄の問題は解決しないだろうし、その意味では教育を充実させることが何よりも大切なんじゃないかと思っているのです。僕のNPO活動が、子どもたちへの話が、将来の沖縄の発展に、そして人材の育成に、多少でも貢献すればいいんだけどと思いながら、あちこちに出かけていきます。沖縄の皆さん、どうぞよろしくお願いします。

木村達哉拝