勉強なんてしたことがなくて、完全に終わっているという生徒(高1)からメールが届きました。数学や理科はもう間に合わないが(僕は高1ならそうは思わない)英語はやっておいたほうがいいと思うので、どうすれば挽回できるかという内容のメールでした。
芸能人のひろゆきさんも「英語は勉強しておいたほうがいい」と仰っているそうで、それが彼のモチベーションアップにもつながっているそうです。モチベーション管理をするのは教師の仕事ではありません。本人がやらないと主体性は生まれませんからね。そういった方の著作をみずから選んで読んでいる彼には可能性がおおいにあるんじゃないでしょうか。
さて、英語に関して言えば(というより全ての言語に当てはまることですが)単語とか熟語とかいろんな表現とかを覚えることが大切です。日本語だって同じですよね。形容詞をすべて「やばい」で済ませるやばい人になってはいけません。いろんな言葉を知っておくことは何より強力な武器になります。
もう1つの要素は文法です。日本語のルールと英語のルールは異なりますからね。とは言っても、英語のルールは日本語ほど複雑ではありません。a penを「いっPONのペン」、two pensを「にHONのペン」、three pensを「さんBONのペン」と日本語では読みますが、英語の場合には複数にするときにpenの後ろにsをつけるだけです。
そういったルールをぜんぶいっぺんに理解するのは無理ですから、最初に冠詞、次に現在時制(現在形・現在進行形・現在完了形)、その次に過去時制(過去形・過去進行形・過去完了形)といった具合いにひとつずつやっつけていけばいいのです。ルールは覚えるというようなものではありません。理解するのです。
単語を覚え、文法を理解したら、文章を読んだり聞いたりしながら「インプット力」を高めることです。いきなり書いたり話したりできる人もいるのでしょうが、まずはインプット(読む・聞く)の力を高めることで、単語や文法がさらに強固になっていきます。インプット力が高くなると、徐々にアウトプット力(話す・書く)も上がります。
詳細はキムタツチャンネルで話しましたので、よかったらご覧ください。ここまで勉強していなかったというその彼ですが、進研模試で偏差値60ぐらいにはしたいということです。それぐらいまでなら単語や文法の土台をしっかり作るだけで確実に到達します。努力を継続してくれればいいなと思っています。動画はこちらです。
木村達哉拝