沖縄のニュースネットサイトであるHUB沖縄で連載をしているのですが、６月前半のコラムを更新しました。よかったらこちらをお読みください。僕の場合、沖縄でいろんな活動をしていますが、文章に関して言えば重くなり過ぎないようにしています。気楽に読んでいただければ嬉しいです。

今回は『あなたのちからになりたくて』と教育の関連について書きました。西大和学園でも灘校でも、東大に合格するような子たちたちばかりに光があたります。でも、勉強についていけない子、不登校になる子、親からの圧力に屈してしまって動けなくなる子はたくさんいます。灘だけではなく、多くの進学校の先生方は頷いてくださるはずです。

せっかく合格したのに、せっかくみんなからおめでとう！のシャワーを浴びせてもらったのに、なんとかしないと、なんとかしないとと思っているうちに、心が、そして体が、動かなくなってしまう子たちがかなりたくさんいるのです。

2014年に興南で講演を依頼されたときに、当時の先生方と一緒におおいに飲みましてね。その際に沖縄の子どもたちの現状について話をうかがいました。やはり、僕の生徒たちと同じでした。そしてその生徒たちの指導で疲弊している先生方がたくさんいらっしゃるというのも、僕の周囲の先生方と同じでした。なにもできないかもしれないけど、なにもやらないよりはいいかと思い、NPOおきなわ学びのネットワークを立ち上げました。

あとはコラムをお読みいただければ嬉しく思います。絵本や小説という形で、苦しい立場にいらっしゃる方々のちからになればいいなと思いながら、今は過ごしています。うまくいっている人たちはいいのです。なんとかしたいな、面白くないな、しんどいなと思っている方々がいらっしゃれば、物書きとして作品がちからになればと願っています。成功している人たち、活躍している人たちのストーリーを読むのも痛快で楽しいけれども、弱っている人たち、動けなくなった人たちだって、動き出せば光が当たるのです。僕の作品がきっかけになれば。

木村達哉拝