久しぶりにYouTubeの動画を更新しました。小学生から夏休みにどういう英語の勉強をすればいいのかという質問が届きましたので答えました。と言っても、いつも言っていることですので、あまり目新しさはありません。結局のところ、語彙力で決まるところがありますからね。動画はこちらです。どうぞご覧ください。
しかしあれですね、小学生から勉強するんですね。僕の小学生時代なんて野球とか剣道とかしかやっていなかったんじゃないかなぁ。ゲームなんてなかったですし、テレビを見るのはあまり好きじゃなかったので、家にいるときは本や漫画ばかり読んでいる子どもでした。平和な時代です。でも今から思えば本を読んでいた経験がとてつもなく役に立ったなぁと思っています。
父と母は一生懸命に育ててくれたんですけど、あまりカネがなかったですからね。どの家庭だってそうだったと思うんですけどね。それに贅沢は敵だという考えが残っていましたので、あまり家の中にモノはありませんでした。でも、父はいつも「本は遠慮せずに買え」と言ってくれていました。ですので、6畳と4畳半の二間しかない小さい家でしたが、不釣り合いなほど大きい本棚がありました。
もしも我が家がお金持ちでなんでも買ってくれるような親だったら、将来のお金を心配するようなことがなかったら、それに本以外の娯楽をたくさん僕に与えてくれていたら、僕はあんなにも本を読まなかったでしょうし、それほど真剣に人生に向き合うことはなかったでしょう。なんとかなるんじゃないかと思い、怠惰な青春時代を送っていたように思います。
その点で言えば、どういう状況が将来のハピネスにつながるかわかりませんね。万事塞翁が馬という言葉がありますが、若い頃に本以外のモノが家になく、カネがなくて心配ばかりしていたからこそ、ファイティングスピリットが芽生えたんじゃないでしょうか。
動画でも話したとおり、小学生時代は絵本や遠藤先生の小説や新聞を読みふけっていました。そして、いろんなことを考えてばかりいました。僕はこの先どうなってしまうんだろう、こんなにカネがなくて大丈夫なんだろうか、僕は何をして生きていくんだろう・・・それが今の僕の土台になっているんだなぁと思うにつけ、当時の両親の子育てには感謝しています。カネがないのに、毎日驚くほど酒を飲んでいた両親でしたけどね。まぁ、いいじゃないですか。いい親のもとに生まれました。
木村達哉拝