広島の上田先生から牡蠣のオリーブオイル漬けをいただいて、喜んでワインを空けたのが良くなかったのか、ひどい夢を見ましてね。いやもう、脳の中がどうなっているのか自分でもよくわからないのですが。以下、夢オチです。
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僕は沖縄県知事選に立候補することに決めた。選挙カーの上でマイクを握り、一生懸命に県民の皆さんに話しかけた。横にはオリジン・コーポレーション代表の首里のすけさん、興南の先生方が立っていらっしゃって、キムタツと書かれた小旗を振っておられる。SPの姿は見えない。灼熱の太陽が体を貫く。幾筋もの汗が頬を、背中を、つたう。
私はウチナーンチュではありません。でも、この沖縄を、この美しい県を、心からもっともっと良くしたい!その想いで立候補しました!米軍基地は反対です!ただ、基地問題よりなにより、県民の皆さん!所得は上がりましたか!家計は潤いましたか!最低賃金は上がりましたか!国からもらっているお金をバイパスやトンネルにばかりつぎ込んで、ぜんぜん!県民は潤っていない!私は!それじゃ駄目だと考えています!いくら便利になったって、人の心とフトコロが豊かにならなければならないのです!私は政府からカネをぶんどってきて、皆さんに分配できるシステムを考えています!毎年ばらまきです!毎年ばらまいて何が悪い!皆さんの会社に!学校に!塾に!それを分配できるよう尽くしてまいります!どうぞよろしくお願いします!
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先日、タクシーに乗りますと運転手さんが「沖縄はお好きですか」とお聞きになりましてね。「ええ、もちろんです」と答えると、少し苦笑されたんです。県民の賃金、低いですよぉ。給料が安い。暮らしはまったく良くないです。毎日朝と夕方は渋滞地獄です。ETC普及率が低いから高速でさえも混みます。今は外国人観光客がいないけど、彼らが戻ってきたらもっと渋滞は酷くなります。生活が不便だし、県外より物価は高いし、そのくせ給料は低いし、嫌になりますよ、とおっしゃいました。
それがどうも脳の片隅に残っていたんでしょうね。だからそんな夢を見たんだと思うんです。僕は移住者ではありません。年の1/3ほどの日数を沖縄で過ごしているだけです。仕事はPCがあれば成立しますから、沖縄にいても海外にいても仕事はできます。好きなところで仕事をしています。根無し草のようなものだから、本当の意味での沖縄はわからないんだろうなと思っています。
沖縄で暮らしている人たちにしかわからないことがありますよね。県外企業で働きながら沖縄県で暮らしている人には、県外の給与体系にしたがって支払われます。でも、県内企業で働いている人たちが幸せにならないと、沖縄の未来は明るくないだろうし、子どもたちだって県外に出ていったほうがよさそうだと判断するでしょう。今年の秋に県知事選が行われますが、どういう結果になって、以後どういう県になるのか、しっかりと見ていこうと思っています。ちなみに、僕が立候補する可能性は2万パーセントありません。
木村達哉拝