山口県桜ヶ丘高等学校さんから講演依頼がありまして、初めて徳山駅で新幹線を降りました。桜ヶ丘高校からの依頼は「英語の勉強法と人生の授業」というものでした。予定時間は60分ということでしたが、さすがにちょっと延長せざるを得ないなと思いながら学校に向かいました。
英語の勉強法なんて大した話ではないんです。日本語に比べりゃ英語なんて簡単ですからね。ただ、そうは言っても、子どもの頃から使ってきた日本語と違う言語を学ぶとなるとそれなりに苦労します。特に文法は、日本語の文法とは異なります。文法で挫折する子が多いのではないでしょうか。
講演では単語と文法の勉強の方法、リスニングと長文の勉強の仕方についてお話をしました。中学生も高校生もえらいよく笑いながら聞いてくれましてね。雰囲気のいい学校やなぁと思いながら話していました。野田学園さんに行ったときも萩高校さんに行ったときも思ったことですけど、山口県の人たちってよく笑うのか?
後半、つまり人生の授業では、学びって何なのか、なぜ学ぶのかという話をしました。学ぶことでどういう良いことがあるのか、あなたは何を手に入れるのかという話をしました。生徒たちは前半以上によく聞いてくれました。誰も笑っていませんでした。ものすごく真剣な表情で、と言ってもマスク越しですけれども、僕の作ったパワーポイントを見ていました。
生徒たちだけでなく、先生方も大きく頷きながら聞いていてくださいました。先生方がたくさんご参加になる学校はいい学校ですね。担当の先生方に任せっぱなしで、それ以外の先生方は聞いていないという学校もあるのですが、こちらの学校は先生方も会場にたくさん座っていらっしゃいました。雰囲気のいい学校でした。
担当の岩永先生から翌日にメールをいただきました。「本日の補習(自習)は昨日の午前中の講演会を聞く前と比べて、とても集中し意欲的に取り組めるようになっています。3年生からは、もう少し早く話を聞きたかった!という言葉もありました」と書かれていました。生徒たち、人生をいろいろ考えて勉強を始めたようです。彼ら彼女らのちからになれたのであれば幸甚の至りです。
木村達哉拝