先月、沖縄に行ったときに那覇空港からタクシーに乗りましててね。沖縄の運転手さん、ものすごくお話をしてくださるんです。東京や大阪だとあんなには喋りません。以前は乗車した瞬間に「すっごく幸せでしょ」と言われて驚いたこともあります。
「なんでですか」と聞きますとね。「今日、那覇空港から出てきた人の中で、お客さんが一番幸せそうな顔をしている」と仰ったんです。なんだか恥ずかしくなりましてねぇ。どんだけ嬉しそうな顔で空港から出てきたんだよと思って。
今回出会った運転手さんは沖縄についていろんな話をされました。沖縄の政治や経済についてです。特に参院選前だったこともあり、また、秋には知事選が行われることもあって、具体的に候補者の名前を挙げながら、沖縄は人材不足だ、学校で人材を育てないからこうなると、いたく嘆いていらっしゃいました。
その方は72歳で、週2回ゴルフをされているそうです。かなりお元気でした。そして教養溢れる方でした。政治にしても教育にしても経済にしてもかなりお詳しくて、お話に引き込まれていきました。かくありたいと思わせてくださるおじいさんでした。
沖縄のゴルフ場でお会いしたおじいさんは92歳でした。92歳で、毎日ゴルフをされているそうです。と簡単に書きましたが、毎日ゴルフをしたら体も財布もがたがたになります。そのおじいさんは、毎日なんだそうです。
僕が92歳になったとき、この方のようになりたいなぁと強く思いました。ゴルフをしたいというよりも、92歳になったときに初めて会った僕と笑顔で話し、体が丈夫で健康で、活気のある老人でいたいなと思わずにはいられませんでした。
HUB沖縄のコラムで、その沖縄のおじいさんたちについて書きました。こちらです。僕は子どもの頃から病弱で、医者から「二十歳まで生きられるかな」と言われたことがあります。ですので、できるだけ無理をせずに生きてきました。
健康第一!健康のためなら死ねる!なんて言っていますが、これからも元気に生きて、92歳になったときに毎日(やろうと思えば)ゴルフができる素敵なおじいさんでいようと思っています。人生のモデルとなるお年寄りに出会えたご縁に感謝しています。
木村達哉拝