英語の本を読んでいると、感覚として日本と似ているなぁと思う部分がけっこうあります。皆さんは怪我をしたときに指に巻くテープをなんと呼びますか。僕は「バンドエイドあるかな」なんて家族に言います。バンドエイドは商品名です。バンドエイドはないなぁ、でもリバテープならあるよなんて返事は返ってきません。指に巻くテープはすべて我が家では「バンドエイド」なんです。
英語の場合も似たようなことが起こります。たとえば、「ティッシュある?」と聞きたいときは、Do you have any tissues?とはあまり言いません(言っても間違いではありませんし、通じます)。一般的にはDo you have any Kleenex?と言うことのほうが多いのですね。
ご存じのとおり、「クリネックス」はティッシュペーパーの商品名です。上の「バンドエイド」と同じですね。ティッシュにはいろんな種類があるはずですが、アメリカではクリネックスがほとんど独占状態なので、そう言うんだそうです。
(ニューヨークで撮った写真)
「ホームセンター」は和製英語です。英語ではdo-it-yourself storeなんて言うのですが、「ホームセンターで植木の苗を買った」という場合には、I bought plant seedlings at Home Depot.と言えば通じます。Home Depot(発音:ホームディーポ)は全米にあるホームセンターです。
また、セロテープはアメリカではI stuck a note on my boss’s desk with Scotch tape.などと言います。Scotch tapeはScotch社の商品ですが、Kleenexなどと同じで「セロテープ」の総称のように使われています。こういうのって面白いでしょ。
このようなちょっとした知識を英語専用のメモ帳に書きつけておいて、ちょくちょく見返してください。こういうのは単語集には掲載されていませんからね。そして自分でホームセンターに行くときに、「ホームセンターって英語でなんと言うんだっけ」と思い出す習慣を身につけると自動的に反復回数が増え、だんだん「忘れない単語」になっていきます。
木村達哉拝