灘校を退職してから意識して行っているのがリスニングのトレーニングです。やらなくなると一気に耳が駄目になるんです。昨年の4月がそうでした。大統領のスピーチが聞き取れなくて焦りました。
さすがに共通テストや東大入試のリスニングレベルで困ることはありませんが(かなり遅いですし、語彙レベルが高くないですからね)、英語ネイティブスピーカーが非英語母語話者に気を遣わず話すものが聞き取れないと、海外でかなり苦労することになります。
ですので、CNNなど(『English Express』は役に立つ)を使って、ひたすらオーバーラッピングをするようにしています。自分がアンカーパーソンと同じ速度で、同じイントネーションで、同じアクセントで、話せれば、リスニング力はキープできます。
英検とか受験用のは遅いんです。トランスクリプトを読み上げる速度が遅いと、リンキングなども起こらないですし、そうすると「使える英語」からはかなり遠くなってしまいます。
YouTube番組を使うこともありますが、ブロークンな英語を習得することは本意ではありません。下品な英語を習得すると、公的な場所では使えません。そうすると使える教材は限られてきます。
CNNとかBBCとかを使いながら、声を出しながら、英語の習得をするのが、少なくとも僕にとっては一番いいなぁと思っていますし、大統領やジョブズなどの演説はとてもいい教材です。
音声はすべてスマホにDLしていますので、飛行機の中でもできます。外国語を学ぶのにはとてもいい時代になりました。365日、CDデッキなどなくても、ウォーキングしながらでも、英語の勉強ができます。せっかく獲得したリスニング力ですので、手放さないように、トレーニングを継続しようと思っています。
木村達哉拝