英語が嫌いなのですが、どうして勉強しないといけないんでしょうかという質問がいくつか届いているのです。が、それは単に文科省が「英語やれ」と言っているからです。
ですから、僕の教員免許も「外国語」の下に(英語)と書かれているのです。それ以外には理由などありません。日本中の学校で英語の授業や数学の授業が行われているのは、文科省が「やれ」と言っているからです。
ただ、あなた自身が勉強するかどうかは個人の自由です。やらない人生を送るのであれば、それはそれでいいのではないでしょうか。それは全ての勉強においてそうです。料理の勉強をどうしてやらないといけないんでしょうかと言う人はいないと思うんです。サッカーの勉強をどうしてやるのですかとか。
やる人もいればやらない人もいるわけで、人生は常に自由なのです。勉強の選択肢も、したがって個人によって異なります。学校の試験で30点ぐらい取っていれば英語などほとんど勉強しなくても卒業できるでしょう。
ただ、英語に関して言えば、勉強しておくほうが圧倒的にお得です。地球上の情報は英語で流れていますし、翻訳を待っていると1年も2年も遅れてしまって、その情報はかなり古いものになります。
また、日本語に翻訳されているサイトもかなり数が少なく、したがって英語でそのまま新聞やサイトや報告書が読めないと、少なくとも仕事に関しては、中学生や高校生が思っている以上に、遅れます。
英語なんてAIがあるから学ばなくてもと言う人もいますけど、そうでしょうか。そういう方ってAIがいかに不正確で遅いかを知らないのではないでしょうかねぇ。レストランの注文レベルなら問題ありませんが、ビジネスであれば利用するのはいいでしょうけど、絶対視することはできません。
キムタツチャンネルで「英語が嫌いなのですが、どうすればいいでしょうか」という中学生からの質問に答えました(こちら)が、少なくとも中学生や高校生といった学習の初期段階では四の五の言わずに語彙力と文法の理解を高めることを常に念頭に置いて勉強すれば、普通の模試で偏差値65を切ることはありません。
英語など要らないと言うのであれば捨ててもいいのですが、そうでないなら大人になる前にしっかりとやっておいたほうが、仕事の選択肢(就職の幅)が増えますし、生涯賃金にも影響が出ますし、なにより英語ができることで視野が拡がったり自信が持てたりしますから、お得だと思います。
木村達哉拝