共通テストのリスニングで高得点をとりたいという女子生徒からの相談に回答しました。こちらです。Rが70~80点ほど、Lはそれより10点低いということですから、あまり英語が得意というわけではなさそうです。
高3生からの相談ですから悠長なことは言っていられないのですが、なにしろ英語の場合、今日頑張った努力が実るのは数か月後(それも明日も明後日もその後も続けていればという条件付き)ですからね。週に3日や4日程度しかトレーニングをしないようでは無理でしょうけど、僕のアドバイスが役に立って、狙いどおりの点数が取れることを願っています。
スピーキングやライティングに比べると、リスニング力はけっこう時間がかかります。なにしろ語彙力がベースになるからです。動画の中で話しましたが、脳がその語彙を認識しないといけません。語彙の意味と音を即座に認識する脳を作ることが必要となります。
さらに言えば、返り読みをしないで聞く(って意味わかります?)能力が必要となります。リーディングの際にスクリプトを返り読みしてばかりしている人が、リスニングを得意にすることはありません。
さらに言うならば、複数の単語がつながって聞こえるリンキングを理解しないといけません。日本語の場合には1語ずつ丁寧に発音されることが多いのですが、英語の場合には大切な内容語が強く読まれ、前置詞などの機能語はかなり弱く読まれます。
It’s time to go to school.が「ッツタァイムラゴァラスコーォ」のように聞こえますから、何度も真似て音読する(オーバーラッピング)必要があります。そういう努力とも言えない程度の努力を毎日積み重ねているうちに、脳が反応してくれることになります。
あとは動画をご覧ください。けっこう大切なことを言いました。僕自身がオーバーラッピングやシャドーイングをしていますので、参考にしていただければ幸甚です。
木村達哉拝