沖縄の琉球新報イベント「地域感謝祭」でトークショーを開催したのは7月でしたか。新報ビル1階の一番目立つところでの登壇ということもあって、たくさんの方々がおいでくださいました。
人生について語ってくれということだったのですが、なんとなく苦労自慢みたいになるのもどうかなと思っていましてね。自分の人生を振り返ると、若い頃はぜん息で苦しんだ思い出が一番強いですし、20歳代後半に6000万円の借金を背負ったのは僕の人生において苦労の最高峰とも言えるものでしたし。
ただ、そのなかで思ったことがありましてね。貧乏な家に生まれてよかったなぁということ。体が弱くてよかったなぁということ。借金を背負ったのも悪くはなかったなぁということです。
これはそのときの写真なんです。母に抱かれているのが僕です。成績がいくら悪くても怒らなかった母のおかげで、あまり劣等感を持たずに済みました。数学3点で化学0点でも怒られなかったです。
貧乏だったし、病弱だったし、成績悪かったし、借金背負ってその筋の方々と丁々発止はありましたけれども、そのおかげでファイティングスピリットが培われてきました。
どんなことがあっても、強烈な相手が敵であっても、なんやねんボケ!という気持ちで生きてきましたし、フリーになった今もそれがなければとても生きていけないものです。
恵まれているとファイティングスピリットはなかなか湧いてこないかもしれません。その点では僕は、健康的にも経済的にも恵まれてはいなかったですが、それがよかったんでしょうね。
琉球新報イベントで話したことについて、HUB沖縄のコラムに書きました。こちらです。よかったら読んでいただいて、皆さんの人生の参考にしていただければ幸いです。
木村達哉拝