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教育をじっくり考えるに

2022.10.21(金) 06:00

萩といえば松下村塾ですね。昨年、萩高校の先生に連れていっていただきましたが、予想していたのよりかなり小さくて驚きました。そして、ここで伊藤博文さんや高杉晋作さんが学び、明治時代以降の中央集権国家、民主国家を創っていったのだなあと思い、気持ちが引き締まりました。下の写真が松下村塾です。

泊まっている旅館の売店で、吉田松陰先生の言葉を紹介した小冊子が売られていたので買って読んでおりました。現在の教育が抱える問題点は、当時からずっと続いているのだなあということがわかります。社会に貢献し得る大局的な思考、俯瞰的な視点をもった人材を養わねばならないのに、目の前のテストの点数を対策的に上げようという教育をしていては、誰も育ちません。

こちらでも話しましたが、日本が衰退しつつある今こそ吉田松陰先生の言葉を、教育者はじっくりと噛みしめるべきだと思っています。僕は講演やセミナーで話すぐらいしか発言の機会がないのですが、それでもメルマガの読者が7000人ぐらいいらっしゃいますし、草の根的に話したり書いたりしていこうと考えています。

萩高校の生徒たちに話したことですが、対策的な学びをするのではなく、他者貢献ができる程度に自分のレベルを上げねばなりません。そしてそのためには理想を語り合わなければなりません。偏差値がこの程度なのでここの大学がいい等等といったことばかり気にしているような教育では、国が滅びますし、したがって学校も地方も滅びます。

今の社会や国家にはどういう問題点があるのか、人々が苦しんでいる原因はどこにあるのか、自分にはどういうことができるのか、今はどういうことを学ばねばならないのか…いろんな本を読み、沈思黙考して、学び続けなければなりません。

寸暇を惜しんで本を読まねばならないという松陰先生の言葉を見ながら、僕も自分の甘さを反省しています。58歳の僕にどういうことができるのかなぁなんて考えています。僕の講演に触れた萩高校の生徒たちが、いろいろと考えてくれればいいなぁと思っています。

萩高校の先生方には大変お世話になりました。ありがとうございました。また来年も呼んでいただければ嬉しく思います。生徒たちは僕の話をじっくりと噛みしめて、自らの学びと人生に活かしてください。そして素晴らしい人材へと育っていってください。

木村達哉拝

追記、
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