今日は大阪の天満橋で学研主催の英語スピーキング指導法セミナーがあり、僕が講師を務めました。ご参加くださった皆さんには深く感謝申し上げます。ありがとうございました。

言葉を話すのって、２パターンあるんです。１つは相手に何かを尋ねられて、即座に答えるタイプのものです。日常会話がそうですね。家族に「今日はどこか行く予定があるの？」と聞かれ、「特にはないけど、ご飯を食べたらゴルフの練習に行くわ。一緒に行く？」などというものです。

そして２つめのパターンは、与えられたテーマについて話すことです。「日本って明治維新のあとにどう変わったのか」とか「少林寺拳法と合気道はどう違うのか」とかいったものについて話すことです。スピーチや講演などがこれにあたります。

僕がロンドンで聞かれたのは「日本人って無宗教の人が多いらしいけど、どうして？」というものでした。１つめのパターンの中で尋ねられたのですが、ここからは２つめのパターンになります。自分の考えを相手に投げ続けることになります。（写真は大英博物館）

１つめのパターンのほうが楽ですが、相手の発言を聞き取れないと答えられませんので、リスニングとスピーキングはセットとなります。スピーキング力だけを高めてもあまり意味がありません。２つめのパターンは練習が必要となります。そもそも日本語で話せるのかが大きいポイントとなります。

同じセミナーは沖縄・東京・名古屋・福岡でも開催しますので、よかったらご参加ください。詳細はこちらです。対象は英語の指導者です。どうぞよろしくお願いします。４技能型の外部試験がなくなったから英語を話す指導はしなくてもいいでしょというのでは、英語の教員としてはどうなんでしょう。おひとりでも多くの方がご参加くださることを願っています。

木村達哉拝