今日はラジオ番組「キムタツ✕ひーぷーのオキナワ・ジモトーク」の収録で那覇に来ています。明日も収録があるのですが、それが終わったら北海道セミナーがありますので札幌に移動します。
文科省の調査によりますと、2021年度に小中学生の不登校が急増したんですね。初めて20万人を超え、増え幅も過去最大となったそうです。文科省の分析曰く「長引くコロナ禍に起因する心身の不調やストレスが影響」しているということです。
こういうのは一元的に見ると見誤ります。確かにコロナの影響はあるのでしょう。でも、本当にそれだけなのかという見方は大切です。心身の不調やストレスを引き起こしたのはコロナだけが犯人なのでしょうか。僕はそう思いません。
たとえば、耐性です。幼い頃から蝶よ花よと褒めて育てられた子どもたちはストレス耐性が弱いものです。コロナはひとつのきっかけかもしれませんが、もしかしたら逆風に弱い子どもが増えたのではないかと考えることはできるでしょう。
あちこちの学校を回っていると思うのは、弱い子どもが増えたということです。確かに素直で「良い子」が多いのですが、先生に注意されたり叱られたりすると委縮する子が増えたのはどの先生もおっしゃることです。
また、浪人したくないとか自宅から通いたいとかいう生徒も激増しています。灘校の場合、何年かかろうとも医学部に行ってやるとか東大に合格するぜとかいった闘い系男子が多いのですが、全国的に見るとそのタイプはマイノリティな気がしますね。
僕は「褒めて育てる」のには反対している立場ですので、こういう考え方もあるんだなぁと思っていただいていいのですが、人間が壁を乗り越えて何かを成しとげようとしたら、逆風に向かう強さが必要となります。反対意見に潰されているようでは、たかだかその程度で終わります。
幼い頃に叱り飛ばし続ける必要はないのですが、大人はちゃんと子どもの「壁」になってあげないと、弱い子どもが増えるんじゃないかなぁと、日本の将来を考えて危惧しているところです。ただ、学校に通えなくなった子どもたちのケアはしてやらないといけません。そこは誤読されることのないようお願いします。
木村達哉拝
追記、
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