衝撃的なニュースが流れました。ジュンク堂書店(正式にはMARUZEN & ジュンク堂書店)渋谷店さんが1月に閉店されるそうです。また、東京駅前にある八重洲ブックセンターも3月に閉店となります。日本の人口は東京一極集中となっていて、現在は1400万人ほどが東京にいますが(神奈川県や千葉県と合わせると約3000万人)、その東京の書店でさえも閉店なんですね。
アメリカやイギリスに行くと、書店さんがあまりありません。あったとしても雑誌が中心だとか、売り場の多くが雑貨を占めているとかいった状態です。Amazonが増収増益で、本は通販で買うのが一般的になっているので、書店さんがなくても人々は困らないのでしょうか。
日本の場合、東京にも大阪にも福岡にも愛知にも、大きい書店さんが複数あって楽しめます。書店は本を買いに行く場所でもあるのですが、本好きにとっては散歩をする場所です。散歩をしているうちに、「お!こんな本が出たのか!」という宝物を発見し、買い物かごに放り込んでいくのを楽しみます。
東京の2つの巨大書店が閉店するのを読んで、これはいよいよ日本もアメリカやイギリスのようになるのかなぁと、寂しく思っています。だって、Amazonは便利かもしれませんけど、散歩ができないじゃないですか。歩きながら読み、読みながら歩くのを楽しめなくなるじゃないですか。場合によってはいったん出て一杯のビールで喉を潤し、また書店に戻る楽しみがなくなるじゃないですか。
日本の書店文化を守りたいなぁと強く思っています。「キムタツ✕ひーぷーのオキナワ・ジモトーク」に森本店長(ジュンク堂書店那覇店)が出演されたときにおっしゃっていましたが、今は本当に本が売れません。コミックスでさえも売れなくなってきたそうです。どんどん倒産に向かうのかもしれませんね。
せめて本が好きだという方は、書店で買いませんか。Amazonは便利ですし、それは否定しません。が、たまには面倒だけれども街に出て、書店の散歩を楽しめる程度には文化人でありたいなと思っています。仕事に忙殺されるだけの人生では、スマホの向こうの世界ばかり気にしている人生では、なんだか寂しいじゃないですか。
キムタツチャンネルで、紀伊國屋書店グランフロント大阪店の樋口店長に語っていただきました(こちらです)。ぜひご覧いただき、書店ツアーを楽しんでください。
木村達哉拝
追記、
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