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防衛費のために増税するらしいけれども

2022.12.16(金) 12:00

鹿児島2日目は車を借りて、知覧特攻平和会館に向かいました。特攻隊員として命を落とした若者たちの真実が展示されている場所で、これが二度目です。ご存じない方のために書いておきますが、特攻隊員のほとんどが二十歳前後の若者です。

沖縄を救うために飛び立った彼ら。全特攻戦死者1036名のうち、439名、つまり全員の半数近くが知覧基地から出撃しています。中にはほとんど訓練を受けることもなく飛行機の操縦席に座らされたために、沖縄に着く前に墜落してしまった若者たちも多かったと、特攻平和会館の展示資料が語っています。

亡くなった若者たちの遺影、遺書、遺品、そして実際の映像(彼らが米軍に撃ち落されていく映像なので、心臓の弱い人は見ない方がいいと思われる)が資料として展示されています。

平和学習といえば沖縄と広島、長崎という学校が多いように思いますけれども、鹿児島を選択肢に入れてもいいんじゃないかと、以前から思っております。平川動物園や水族館、霧島や指宿と組み合わせると立派な修学旅行になります。

ちなみに数年前、真珠湾に行って「向こうの言い分」も学んできました。が、日本人の感覚では理解できないなぁと思う説明もありました。そりゃまぁ確かに日本が仕掛けた戦争というのは否定できないんでしょうけれども。

大切なことは「知る」ということ、そして「考える」ということではないでしょうか。特攻隊員たちの遺書を見ながら「へぇ、みんな達筆だねぇ」と言っていた男性がいましたが、現代のわれわれとは比較にならないほど筆を学んだ人たちが沖縄へと飛んだことがわかりますね。

軍事費(防衛費)を増強するそうです。そして増税が決定したようです。そもそも税金を上げる選択肢しかないんだろうなぁと思っていたので驚きはありません。国民の半数以上が「税金を上げるなり、たばこを値上げするなり、好きにしてください」と思っていますので(投票に行かないというのはそういうこと)政治家も気楽に増税できるんでしょうね。

でも、やはり戦争だけはどんな理由があっても回避してほしいなと思っています。政治家には防衛費のために増税するだけでなく、そうならないための外交をお願いしたいものです。そんなことを考えながら知覧をあとににしました。

木村達哉拝

追記
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