来年度から中学校の休日の部活動を地域のスポーツクラブなどに移行する取り組みを始めることにしていたのですが、さすがに無理があるだろうということで、来年度は調査に留め、実施は先送りになったという報道がNHKから為されました。
地域によっては指導者や施設の確保が難しいはずです。また、民間に任せるということは部活動の有料化を意味します。部活動なんてもっと気軽に参加すべきことであって、スポーツクラブにお金を払ってやるようなものとは異なります。
したがって、政府は対応を見直し、来年度は地域の実情を把握するための調査を行うことにしたそうです。拙速に小学校英語を導入して大失敗しているのを反省なり後悔なりしているからなのか、慎重ですね。推進派にとっては残念な形になりましたが、僕は良いことだと思います。
そりゃ中にはプロのアスリートになってやろうと意気込んでいる生徒もいるんでしょうけれども(僕もそうだった)、ほとんどの子どもたちは普通の高校に入って、適当な大学なり仕事なりを選んで生きていこうとしているのですよね。
部活動が全てなのではなく、むしろ刺身のつまなのだとすれば、そんなものに大切なお金を払うのはどうなんだろうと思います。ちょっと待て!自分はアスリートになりたいんだぁ!という人は、extra moneyを払って、素人である教員なんかではなく、プロから教わったほうがいいのです。お金はかなりかなりますが、夢をかなえるために自己投資は必要です。
その点で、今回の決定を僕は評価しています。勉強なり他の活動なりの合間に、気晴らしとして部活動に参加している子どもたちもかなり多いわけです。そういった子どもたちが気楽に遊べる場を提供してやればいいんじゃないかなぁと、教員が負担にならない程度にやればいいんじゃないかなぁと、僕は思っています。
木村達哉拝
追記
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