もう何度目の訪問になるんでしょう。県立岡山一宮高等学校を訪問し、高1と高2の生徒たち600名に向けて講演をしました。学校からいただいた演題は「『ユメタン』を使った英語学習法」だったのですが、単語だけで90分は長かったのでリスニングと文法についても話しました。
『ユメタン』はスピーキングとリスニングができるようになるために創った本です。それまでにもたくさんのいい単語集がありました。スピーキングとリスニングのトレーニングを通訳養成学校などでやっているのですが、それをやるための基礎トレ用単語集がなかったので自分で創ったのです。
売れないだろうなと思っていました。タフですからね。僕も教員として『ターゲット1900』やら『システム英単語』やらいろんな単語集を採用してきましたが、どれも楽でした。『ユメタン』はタフですから、やる気のある、英語を話せるように/聞けるようになりたいという生徒しか無理だろうなと思っていたので、売れないだろうなと思っていました。
が、灘だけでなく多くの進学校で採用いただけるようになりました。進学校とは言えないような学校でも、スピーキングとリスニング指導の意識の高い先生方から採用していただけるようになりました。おかげで47都道府県すべてでいろんな学校への訪問をしています。
クイックレスポンス(瞬間英作文)ができるようにならないと英語はできるようにならないわけですが、それをやるための単語集です。タフなのです。楽を求めるのであれば、他の単語集がいいと思います。
岡山一宮高等学校の生徒たちにも、クイックレスポンスを僕自身が披露し、英語ができるようになりたい人、やる気のある人はやったほうがいいよという話をしました。頷いている生徒たちもいましたし、そうでない生徒たちもいました。全員が英語をできるようになりたいと思っているわけではないので、それでいいのです。
昭和時代から学校英語はずっと楽です。でも、楽をしていて英語力が身につくんでしょうかね。僕にはそうは思えません。英語が要らないというのであればそれもいいでしょう。だけど、英語ができるようになりたいとか、できたほうがいいだろうなとか思うんだったら、僕の本を使ってくれればいいんじゃないでしょうか。そのかわり、通訳養成学校でやっているようなストラテジーなので、かなりタフですけどね。
木村達哉拝
追記
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