BLOG / ブログ /

  1. HOME
  2. ブログ
  3. 共通テストの注意事項(経験則)

共通テストの注意事項(経験則)

2023.01.08(日) 11:00

共通テストが近づいてきた。多くの受験生が緊張感を持っているだろうが、経験則に基づいて、自分なりのアドバイスというかお節介というかを書かせていただこうと思う。通し番号をつけてはいるが、①だから重要だとか③だから3番目だとかいうことではない。また、勉強そのものについては書かないが、前夜であってもやりたければやればいいし、もういいやと思うならやらずに寝ればいい。

まずは前夜までのアドバイス。当日のアドバイスは後述する。

①準備は必ず前夜に済ませる。
②眠れなくても一切気にしない。
③よく眠る。
④試験会場への複数アクセスをチェック
⑤普段食わないものを食うな

①当日、一番まずいのは焦ることである。その点で、朝から準備をして、試験会場に到着したら忘れ物をするのは(受験票を忘れてもまったく問題はないが)まずい。前夜までに当日の準備を済ませておくほうが無難だろう。

②灘校の教え子でもまったく眠くならずに焦ったという者が多かったが、目を閉じて妄想に耽るのが良い。間違ってもスマホやパソコンのブルーライトを見ないこと。ゲームをしてリラックスするなど愚の骨頂であり、そんなのが合格できるわけがない。

③体の抵抗力をつけるという意味で重要である。特に体調を崩してしまうと、元の体や脳の状態に戻るのに一週間程度かかってしまう。今更じたばたしても遅いのだから、20時であろうと21時であろうと布団に入ればよいのだ。10時間でも11時間でも睡眠時間は長ければ長いほど良い。

④バスや列車が当日の雪なり雨なりでストップしてしまった場合、タクシーもつかまらなくなるのが一般的である。世の中は受験生だけのためにあるわけではないので、働いている人たちもタクシーを捕まえるのに必死なのだ。宿泊するホテルは必ず徒歩で行ける場所のものを選ぶこと。複数のアクセスを確認しておくのは当然である。

⑤大学時代のバンド仲間の逸話。入試前夜に「敵に勝つ」というんで、トンテキとトンカツをがつがつ食らい、試験当日は入試問題ではなく激しい下痢と闘うことになった。なお、彼は現在、京都でカレー屋を営んでいる。

次に当日のアドバイス。学校や予備校でも似たようなアドバイスが先生やチューターから行われるだろうけれども、ジジイからの老婆心いっぱいのアドバイスだと思って読んでほしい。
①初日が駄目でも下手に凹むな
②初日に自信があっても自己採点するな
③試験会場には相当早く着け
④試験中に焦ったら、空を見上げろ、手から鉛筆を離せ
⑤群れるな

①共通テストは900点のうち何点を持ち点として入試に臨めるかというゲームである。傾斜配点はあるにしても、東大や京大であっても100点落としたところで問題ない。強気で臨めばいいのだ。初日に失敗したとしても二日目に挽回すればいいのだ。ゴルフで言うなら、outで失敗してもinで好成績なら問題ない。まずいのは前半のミスを気にするあまり、後半でも力を出し切れないことである。

②自信がある人ほどこれをやって沈没する。自己採点はすべて終わってからやればいいのだ。ましてや自信もないのに初日の自己採点をやると、間違いなく悪魔に呪われるであろう。

③上記のとおり、焦るのが一番良くない。早すぎるのはまったく問題ないのだから、開門時間に合わせて行動することである。東大入試でも「お前、もうあと数分で始まるぞ!」という時間に悠然と本郷校舎の正門を歩いてくぐる強者がいるが、おそらく始まる前から諦めているんだろう。

④試験中にわからない問題が多い場合、焦るのは避けられないが、焦って解けるようになるならひたすら焦ればよろしい。焦っても解けないのであれば、いったん熱いお茶でも飲みながら休憩すればいいのだ。熱いお茶は試験監督に頼めば出してくれるだろう。まずいと思ったら深く呼吸をしろ。(本項には若干の虚偽が含まれる)

⑤特に現役生徒の場合、金魚のうんこ並みに誰かとくっつきたがる。力のない生徒がやりそうなのは「群れる」である。孤高を貫け。隣にいるのはライバルなのだ。群れるな。ろくなことはない。

受験生全員が成功するわけではないが、それでもせめて拙ブログの読者は全員成功することを願ってやまない。上記の10 tipsが多少でも役に立てば嬉しい。

木村達哉拝