昨日は県立酒田西高校で講演をし、夜は痛飲。近隣の中学校の先生が注ぎ続けてくれるものだから、山形の美味しい日本酒をいただき続けることになった。ま、嫌いではないので(否、言い方が悪い。日本酒には目がないので)良しとしよう。
今日は午前中に同校で英語の授業を2コマ。リーディングについて授業をしてもらいたいというオファーだったので、主として復習の仕方について説明した。英語であれ音楽であれスポーツであれ、授業や練習に打ち込んだところで、それを個人的に反復しようとする意識がないとほとんど上達しない。復習をして反復をしてはじめて、「授業を大切にする」ということなのである。
酒田西高校の高1と高2の生徒たちが、来るべき社会デビューに向けて力を蓄えてくれればと願っている。特に東北は人口減少数が著しいので、おそらく彼らには東京圏に移動する人生が待っていることだろう。「のんびりした子が多い」ということだったが、「学力をつける」というよりむしろ「自分のレベルを上げて強く生きる」ために努力を惜しまないでほしい。
午後からは『新ユメタン』と『5ステージ英文法完成』を使用している県立鶴岡北高校に移動し、高1生徒たちに講演。英語の土台作りについての話をしたが、土台というなら「どうして英語を勉強するのか」や「英語を勉強して何になるのか」も土台だと考えて、それなりの話をさせていただいた。
鶴岡北高校だが、数年後には鶴岡南高校と合併して校名が消える。どんどん人が減っていくこの国で、どういう生き方をするのかを、さすがに高校生にもなれば真剣に考えたほうがいいだろう。のんびり生きるのもいいが、社会的に呼吸ができなくなる未来を自分で作るのは馬鹿馬鹿しい。
酒田西高校でも鶴岡北高校でも、担当の先生方は極めて熱心で生徒想いだった。しかし、教員がいくら熱心になったとしても生徒たち自身が自ら努力して学ぼうとしなければ、自分の力ぐらいは自分で上げてやるというファイティングスピリットがなければ、決して向上することはない。東北の底力を見せてくれることを期待してやまない。
木村達哉拝