2011年の東日本大震災後にご縁があり、山形県を北へ南へ東へ西へと移動している。今日は初めての置賜地方。置賜地方には、米沢市を中心とした米沢都市圏、南陽市を中心とした南陽都市圏、そして長井市を中心とした長井都市圏の3つの都市圏があるが、今日は米沢。
『新ユメジュク』と『名スピーチリスニング』を使ってくださっている県立米沢興譲館高校は、日本最古の公立高校である。同校HPには、1697(元禄10)年11月29日に上杉綱憲が学問所を建てたのが米沢藩学館の創めとある。300年以上前に創られた歴史ある同校で自分の著作をご愛用いただいているのは、少し面映ゆいものの、やはり誇りに思う。
高2生徒たちはこの4月から始まる学年で成人となる。山形県有数の進学校ということなので、彼らのなかには東京などの都市圏に移動して、ゆくゆくは日本の頭脳になる者もいるのだろう。英語の勉強法についての説明もさせていただいたが、もっとも言いたかったことを講演の最後に述べさせていただいた。
どこの誰が決めたかわからないイイカゲンな模試の記号に人生の方向性を決めてもらうのではなく、自分の人生を深く見つめ、どういう生き方をするのか、どういった人たちの力になるのか、そのためにどういう学びをするのかを考えて努力を惜しまずに行っていっていただきたい。
自分の想いが彼ら彼女らに上手く伝わっていれば嬉しく思う。
県立酒田西高校で始まった学校行脚は今日で終わり。酒田西でも鶴岡北でも米沢興譲館でも、多くの先生方にお世話になった。心よりお礼申し上げたい。この手の講演というのは先生方による事後指導がなにより大切なので、当方の想いをくみ取っていただき、さらに深く生徒たちに塗り込んでいただければ嬉しく思う。
木村達哉拝