大阪府立牧野高校を訪問し、生徒たちに講演をさせていただいた。主任の牛原先生が拙著『東大に入る子が実践する勉強の真実』をご愛読されていることと、英語の山本先生が拙著『新ユメタン』と『ユメブン』をご愛用くださっていることで実現した。京阪電車に乗ったのは久しぶり。

牛原先生のご指導の賜物で、数学は比較的得意という生徒たち。一方で拙著のチカラ及ばず、英語は苦手な生徒たちが多いとのことだった。論理的思考力が必要な数学ができるのであれば、情報を脳に刷り込むだけ（とは言わないが）の英語などは克服できるだろうと考える。ただ、やはり英語を勉強する理由が見つからなければ学習意欲も半減するだろう。

そこで、英語をどうして勉強したほうがいいのかというような話を組み込みながら、あえて講演の最後で英語のトレーニング方法について説明申し上げた。

生徒たちは110分の長い講演にもかかわらず、かなり集中し、頷きながら聞いていたように思う。終了後にはたくさんの列を作り、冷え切った体をさすりながら私にさまざまな質問を投げかけた。なかには「漁業に就こうと思うがどう思うか」や「コロナの対応についてどう思うか」といった質問もあったが、それぞれ自分の思うところを答えさせてもらった。

牧野高校の生徒たちよ、英語の勉強法は伝えた。さらにはその意義についても説明した。あとはやるだけだ。教員や塾に過度にもたれかかり、主体性の欠けた姿勢では、自分の力を伸ばすことなどできない。不安定極まりないこの国で、それでも自分はぶりぶりに力を身につけてやるぞというファイティングスピリットを全身から放出させながら、志望校に向かっていただきたい。

君たちの成功を祈念している。ちなみに私も頑張るよ。

木村達哉拝

追記
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