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秋田県立湯沢高校で英語授業

2023.02.08(水) 10:50

メルマガには書いたのでご存じかもしれないが、秋田に来ている。『新ユメタン』を使って勉強している県立湯沢高校の生徒たちに英語の授業をするためだ。講演ではなく授業をということなので、灘校のときにやっていた、生徒たちから「鬼畜!」だの「悪魔!」だの「オニ!」だのと悪名高かった英語の授業をさせていただいた。

とは言っても、各学年2コマずつしかないので、あまり徹底的に鍛えるということはできない。なるほどこうすれば英語は上がりそうだなと思ってもらえればいい。勉強するかしないかは自分で決めればいいのである。勉強しないからと云っても死ぬこたぁない。

指導主事だの教育委員会だののといったエライ先生方も見学にいらっしゃって、けらけら笑いながら(嘲笑という意味ではない)一緒に勉強しておられた。こういう英語の授業は、見学している先生方のスキルアップにもつながるので良いことだ。私の授業を良いなと思われたら取り入れればいいし、駄目だなと思えば批判すればいい。いずれにしても、成長につながるのである。

実は同校には昨年度も訪問させていただいたが、そのときには私の本を使っていなかったので「お前だれやねん?」という表情をしていた生徒たちだったが、さすがに今は「おぉ!著者が来たぞ!」てな表情で生暖かく迎えてくれた。

英語に限らず、それが日本語であれ何語であれ、基本となるのは語彙と文法の学習である。われわれの高校生時代は語彙の意味とスペリングをやたらと覚えさせられたが、現在の主役は意味と音である。文法も、私が教員になった頃は英頻だのネクステだのだったが、今となってはそれらもかなり時代遅れで、文法を勉強したのであれば英語を話そう/書こうという流れになっている。

また、単語集が売れる!というので各社が力を入れているのは良い傾向だとは思うが、単語集はあくまでもサブであり、何種類も買うのはナンセンスである。メインとなるのは読んだり聞いたり書いたり話したりする中で「これは知らんのだから覚えておこう」という姿勢である。

そういったことを、もっと具体的に同校の生徒たちに話した。東大生でも大して頭が良くないのだから、すぐに忘れてしまうことを前提にして、語彙にしても文法にして勉強していかねばならない。中途半端な「小利口な人間」は、コンナノシッテルとばかりに反復せず、結果として一向に力が伸びないのである。勉強する際には、自分は世界で一番頭が悪いと思いながらやるのが正しい姿勢なのである。すべて生徒たちには話した。あとはやるかどうか。それは自分で決めて、やるなら徹底してやるのが良い。

木村達哉拝

追記
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