秋田から帰宅した。さすがにプロペラ機はなにかと疲れるが、文句を言ってもしょうがないので従うしかない。プロペラ機の嫌なところはなんと言ってもトイレ。飛行機のサイズからすれば致し方ないことではあるが、あまりにも狭い。
あそこに親子で入っていくのを見るに、どうやってコトをお済ませになるんだろうと考え、仕事の手が止まる。子どもが座るだろ。親が(男性が小便をするような姿勢で)子どもの前に立つだろ。ここまでは判る。問題はそのあとだ。
済ませたあと、要するにナンだ、紙をからからと引っ張り出したあとに、然るべき場所を拭かねばならないじゃないか。が、親が邪魔になって拭くに拭けないのではあるまいか。というより、拭くために親が一緒に入るのだろう。だとすれば、子どもは立たねばならない。立つと二人が向かい合った状態になってしまい、拭けないのではないか。
聞きたい。聞きたいが、聞いては完全に変態だ。いや、そりゃアンタもともと変態じゃないかと言われりゃそうなのだが、そういう意味で変態という専門用語を多用しているわけではないのだ。トイレから出てきた親子に「どうやって拭きました?」は完全にアウトだ。炎上という二字熟語が頭上でちらちらと舞い踊る。
ついでに言うなら、プロペラ機のトイレ、大きいのをしたあとに自分で拭くのも相当な努力を要する。拭くためには前傾姿勢を取らねばならない(よなぁ?)はずだが、そうするとドアにゴン!と頭が当たる。
えーっと、ドア開けていいっすか?駄目っすよねぇ?と思いながら、おそらくほぼ全員が呼吸を止めて然るべき場所を拭いているはずだ。身体が硬直してしまっている50歳以上の人間は「あぁ、駄目だ。これはもうあきらめて、到着してから空港でゆっくりとウォシュレットで洗おう」と、これまたおそらくほぼ全員が思って断念しているはずなのだ。
ANAよ、頼むからプロペラ機を、トイレを、なんとかしてもらえんだろうか。
木村達哉拝
追記
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