昨日のポストやnoteのエッセイ(これ)を読んだ方々から、ワタシモソウオモウ的コメントを頂戴し、意を強くしている。次の段階としては、私以外の誰かがANAの大株主になって、総会で爽快な発言をしてくださることに期待しているところである。
いずれにせよ、書いたものを読んでいただけるのは、そして感想なりなんなりをいただけるのは、非常に嬉しいものだ。皆さん、ありがとうございます。
どこかの組織とリンクすると「うちの媒体で書いてもらえませんか」や「うちの局に出演してくださいませんか」的なオファーをいただけるんだろうけれども、今のところは完全に個人で仕事をしている。マネジメント会社にお世話になっているわけでも、有能なマネージャーがいるわけでもない。
なので、沖縄でお世話になっている塩さんの依頼で琉球新報でコラムを書き、オリジン・コーポレーションの斡旋でラジオ番組を持っているが、それらはすべて個人のご縁である。それ以外は粛々と企画書を書き、見ていただき、そしていただける仕事を黙々とこなすことになる。
しかし、その「ご縁」って、実は最強ツールなんじゃないかと最近思っている。
あちらこちらへ講演に行くのは別に著書の営業をしているわけではなく、せっかく著書を使ってくれているのに英語力が伸びないとかやる気が出ないとかいった子どもたちをなんとかしてやりたいと思っているのである。他意はまったくない。
大概は「これだけしかお支払いができません」と先生方に言われながら、交通費と宿泊費の実費をいただけるのであればそれほど負担していただかなくてもと思い、むしろ著書を使ってくださっていることに対して感謝の気持ちを胸いっぱいに詰め込んで学校に向かうのである。
あちこちに講演に行くが、懇親会などが行われると完全に赤字である。さらに言うなら、移動が大変なので、帰宅してからまるまる一日はぐうたらに寝て過ごすことになる。さすがに59歳のおっさんにとっては、飛行機や新幹線で数時間乗っているだけでも大変な肉体労働なのだ。
で、そういったことを知ってか知らずかは存じ上げないが、講演した学校ではだいたい引き続いて私の著書を使っていただける。『新ユメタン』だけでなく、『5ステージ英文法』や『英語反復トレーニング』、『まるまるリスニング』などの本も、翌年に行くと生徒たちがにこにこしながら手に持っている。
ありがたいなぁ・・・
「村上春樹以上に読者と触れ合う作家」を標榜して10年ほど経つが、年間およそ10,000人以上の方々に講演やセミナーでお会いし、なかには酒を酌み交わしながら語り合う方々もおられる。そういった方々が、本当に良いと思ってくださっているのか、私に気を遣ってくださっているのかはわからないけれども、著書を購入してくださるのである。
ま、それで新刊を書く時間がないというのは嬉しい悲鳴なんだろうけれども、これからもご縁と感謝をなによりも大切にして、皆さんに助けていただきながら、笑顔で生きていくことにしよう。私のようなあまりレベルの高くない人間にとっては、それが何よりの人生訓である。
木村達哉拝
追記
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