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県立那覇西高校にて ~ファイターであり続ければ

2023.02.16(木) 12:00

県立那覇西高校を訪問し、高1と高2の生徒たちに講演をした。講演なのかトークなのかは怪しいところだけれど。英語科ではなくて進路部からの依頼で、これからの人生を考える機会にしてほしいとのことだった。

キムタツさんの人生を振り返って話してくださいと担当の知念先生がおっしゃったので、小学生の頃に本を読み耽ったこと、貧乏な家をいつ出てやろうかと思ってばかりいたこと、中学3年生のときに物書きになることを決めたこと、でも行きたかった慶応のフランス文学科に行けずに英語に進んだこと、教師をやってきたけど人生の後半は文章と一緒に生きることに決めたことなどなどについて、50分ほど話をさせてもらった。生徒たちがどう思ったのかはわからないが、それほど面白い話ではなかったと思う。

ただまぁそうは言っても、こんな人生もあるんだなぁとか、借金6000万円あってもなんとかなるもんなんだなぁとか思ってもらえればいいかと思い、自分の人生を粛々と辿り続けた。生徒たちの多くは、マスクをしていたけれども、じっと私を見つめていたように思う。聞く聞かないはオーディエンスの自由である。私にできることは、心を込めて話すことだけだ。

終了後、質疑応答が行われた。英語の質問や進路の質問など、何を質問してもいいよとおっしゃる知念先生。最初に挙手したのは高2の生徒だったように思う。Yahoo!によると同校の偏差値は38-49となっているのでどこまで積極的に手を挙げるかなと思っていたのだけれど、あにはからんや、質問が40分間も途切れずに続くとは。

講演後の質疑応答では、子供騙しの回答や教師に忖度した回答では簡単に見透かされるだろうと思い、思ったとおりに答えることにしている。那覇西高校の生徒からは勉強とモチベーションに関する質問が多く、生徒たちにも気を遣わずに回答させてもらった。やる気があれば、受験レベルの勉強など大したハードルではない。ないのは能力でも偏差値でもなく、継続するエネルギー量である。

質疑応答が終わり、降壇した私のところに数人の生徒たちが駆け寄ってきて、さらに質問を浴びせかけた。ひとつずつ丁寧に、彼ら彼女らを欺かないように、思ったとおりに回答した。笑顔で駆け出していく女子生徒たちが印象に強く残っている。やれば、続ければ、あなたはできるようになるさ。

担当の知念先生からは缶ビール6本をいただいて帰路についた。教頭先生からも感謝のお言葉をいただいた。生徒たちの感想をLINEで送っていただいたが、全員が「とてもよかった」「よかった」という項目に〇を付けていて、多くの生徒たちが「週に4日は努力しよう」という言葉が一番印象に残っているそうだ。

今の偏差値が仮に低くても、それ自体はほとんど関係ない。問題はこれからだ。高校時代の私はあまりにもできなかったので、高2のときに中1の『New Prince English Course』からやり直した。周囲は高2の教科書で勉強していたが、高3のときには私のほうが英語力は高かった。

今のままの自分では死ぬに死ねないと思うのであれば、勉強すればいい。ファイティングスピリットさえあれば、今は高いと思っている壁も徐々に高くは見えなくなるものだ。続けるのはなかなかきつい。へこたれそうになることばかり。上手くいかないことばかり。それでも、ファイターであり続ければ、あなたはきっと成功する。

木村達哉拝

追記
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