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AIがあるから英語は要らないとか

2023.02.23(木) 09:30

こんなブログでも日に6000PVあるものだからしっかり更新しないといけないんだけれども、仕事に追われているとどうしても書く時間を捻出するのが難しくなる。紙の手帳に日記を書いているので、それを見ながら過去の日付でブログ、つまりデジタルダイアリーを書くことになる。

いろんな方々からありがたいことに仕事をいただける。特に私の本を使ってくださっている学校からの講演依頼がすさまじく、全部引き受けていると人生が旅になる。私の講演が素晴らしいということはどうも考えにくく、安価でテキトーな話をしてもらえるヒトを探すと私にぶち当たるのではないか。

特に最近はAIがらみの話をしてもらいたいという依頼が多いように思われる。AIがあるのに英語を勉強するのはなぜか、といったようなものだ。が、AIが発達したとしても、それと英語の勉強をすることとは全くの別物である。電卓が進化したからといって科学者になる者が数学をやらなくなったらどうなるかを考えればよろしい。

DeepLやChatGPTといったAIを使って英語を書いてみればわかるが、自分が思う英語とそれらが作る文章には相当なギャップがある。要するに、先方の英語には瑕疵がある。傷だらけの英語なのだ。冠詞がイイカゲン、時制がテキトー、単語の使い方に深みがない…といった具合いである。その英語を本のなかで使うことはできない。公的な文書にしても同様。

ただ、以前に比べればずいぶん仕事が速くなった。たとえば、ChatGPTに「in order toを使った英文を10個作れ」と命じると、10秒ほどで作ってくれる。それを見て「アンタ、まだまだやなぁ」と彼(彼女?)に文句を言いつつも、使いものになりそうなほんの一部を拝借するのである。ゼロから自分で作ることに比べればずいぶん速い。

AIであるからいろんなミスを経験しながら成長してくれるはずだ。が、今のところはまだまだ未熟なDeepLとChatGPTがあるから英語は勉強しなくていいなんてレベルではない。ポケトークにしても同様。そりゃ土産物屋や一杯飲み屋で店員さんやウェイターさんに話しかける分には多少の瑕疵があろうと構わない。また、知的レベルをどこまで上げるかは個人の問題なので、傷だらけの英語でも構わないというのであれば、それもいいんじゃないか。ただ、こちとらプロを名乗っているので教材なり文書なりでミスをするわけにはいかないのである。

木村達哉拝

追記
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