以前書いたように思うが、佐鳴予備校からの依頼で25本の授業を動画に収録してきた。名古屋駅から地下鉄に乗って約3分。新栄町という駅で降り、歩いてすぐのところに同予備校はある。すでに通い慣れた道につき、目をつむっていても到着できるように思われる。
灘校を退職してから「うちで働きませんか」という優しいオファーをいくつかの予備校からいただいた。しかし、卒業式の前日に「物書きになるので皆さんと一緒に灘校を卒業します」と言って教え子たちから万雷の拍手をもらったのに、予備校で働き始めたのではさすがに品がない。「本校の管理職になってもらえませんか」も含めて、他校や予備校からのオファーは全て、今のところお断りしている。
しかし、今回のように『新ユメサク』や大学入試を使って短い15分から20分程度の授業動画を収録し、生徒たちが見たい時に見るというケースの場合、著者としての仕事かなと思って受諾した。さすがに2日間で25本の授業はなかなかにきつかったけれども。
和文英訳の授業をということだったので、和文和訳(日本語の加工)を中心に据えた授業を行った。教材は上記のとおり、『新ユメサク』および京都大学、大阪大学、名古屋大学などの個別試験である。どの日本文も一癖二癖あるものばかり。
私の「授業」を25回受けた受験生たちが英作文を武器にして、自分の志望する大学に進み、人さまの幸せにつながる研究に勤しんでくれることを願っている。英作文に関して言えば、リーディングに比べて得点源なので、京大にしても阪大にしても1点も落とさないようにしたい。
木村達哉
追記
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