大阪にあるSUR予備校からちょくちょく依頼を頂戴する。基本的には自分の著作を使っている学校や塾予備校でしか講演をしないことにしているが、この予備校の場合には極めてお世話になってきた方からの伝手ということもあって承諾した。

校舎は複数あり、昨年は天王寺駅から歩いて数分のところで講演をさせてもらったが、今日は堺東校と岸和田校であった。対象は新高１生徒（と保護者）。高校に入って気をつけるべきこと、英語の勉強法、成績の上げ方などについて、心を込めて話した。

質疑応答では「英語を好きになるにはどうすればいいと思いますか」等、英語学習に関する質問をいくつか受けたが、そもそも成績がある程度は伴わないと好きにもならず努力を継続しようとも思わないので、とりあえずは進研模試で偏差値65ぐらいまではけっこう簡単に上がるから、話した学習をやったほうがいいんじゃないですかと答えた。

私が西大和学園で教えていた頃は、教え子の多くが偏差値50の手前であった。しかし、英文法と英単語（イディオムを含む）の指導を通じて、偏差値65ぐらいまでは短期間に上がることになった。伸びなかった子たちもいたが、それでもかなりの生徒たちの成績は上がった。

私の顔を見るのも嫌だと言っていた生徒たちもいただろうけれども、行けるはずのなかった大学に進学する教え子が多かった。同窓会では「厳しかったですねぇ」と笑顔を交わし合いながら、酒を飲みながら、話す彼ら彼女らを見て、指導者には妥協せずに鍛えることが何より大切な要素だと強く思っている。

SUR予備校の講演に参加した人たちが自分の成績を上げ、行きたい大学に進み、やりたい研究をすればよろしい。講演の中で話したけれども、自分は何をしているときが一番幸せなのかをしっかり考え、それに関わりながら幸せに生きていかれることを強く願っている。

木村達哉

追記
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