『三人の悪党』は浅田次郎先生の名作だが、福島の震災後に立ち上げた「NPOふくしま学びのネットワーク」(事務局長 前川直哉先生)が主催する高校生無料勉強会で英語・数学・国語の授業を提供してきたのが我々3人である。写真左が国語の藤井健志先生、右が数理哲人先生である。悪党ではない。その3人が久しぶりに揃った。
コロナ前までは年に3回の勉強会を実施していた。毎回100~200名の高校生が福島のあちこちから集い、福島のブレーンに育ってくれよという願いを込めて我々は授業をした。ある時には浜通りで、ある時には福島や郡山といった中通りで、笑顔で集い、また笑顔で別れていった。
今日は「ふくしまリーダー育成プロジェクト」で高2生を対象とした授業を行ったが、久しぶりに3人が揃った(といっても日々FacebookのMessengerで意見交換はしているのだけれど)。久しぶりですねぇという声が明るく愉快で、文字で出会うよりもやはり面と向かって話をするのは楽しく、おっさん3人のいる空間が自然に感じた。
マスクマンがひとりいる関係で、写真のポーズが常にこうなるのはご容赦いただくとして、せっかく集まったのだから写真を撮ろうよというのは3人ともSNSを嬉々として続けているからである。写真撮影会後は、じゃあまた会おうと言いながら手を振って別れた。
明日からは各自のリングで闘うことになる。
福島の高校生たちにはリスニングとライティングの授業を行ったが、特に今日は高2ということだったので、京都大や大阪大の英作文問題をいかに簡単な、高1でも書けるような英語にするかというテーマの授業にした。生徒たちは一様にほぉ~というクチをしていたのではないかと思う。
もう何年も続いているこのリーダー育成プロジェクト。来年もよろしくお願いいたしますと指導主事の先生に言っていただいたが、上記のNPOふくしま学びのネットワーク主催の無料勉強会でまたお二人にお会いできればいいなと思いながら、福島駅から新幹線で仙台に移動し、飛行機で帰宅した。
3日間の福島はさすがに疲れた。疲れたけれども、しかしさまざまな方々にお会いし、生徒たちに会い、話しては笑い、笑ってはまた話しを繰り返し、やはりまだマスクをしている人たちもいるけれども人と触れ合う楽しさを存分に味わったように思う。夏頃にまた福島に戻れればと、そして今度こそみんながマスクを外して笑顔を交わし合えればと願っている。
木村達哉
追記
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