YouTubeでいろんな動画を視るのが好きという人が多く、なかには中毒になっている人もおられるらしい。私の場合はだいたいお笑いとゴルフの動画で、たまに成田さんや堀江さんの切り抜きを時間つぶしみ視る程度。他人の創作を鑑賞するのもいいが、自分の創作の時間が何より大事なのだ。
特にゴルフは多くのゴルファーが頑張ってもなかなか100の壁を切れないものだから、いろんな方々のチャンネルをご覧になっている。再生回数がどのチャンネルも10万とか20万だから、スコアアップに苦しんでいる人が極めて多いことがわかる。
私もいくつかのチャンネルを登録し、バンカーならバンカー、ドライバーならドライバーと、テーマを決めて比較することにしている。が、面白いのは同じプロ選手でも言うことが異なるという点。A選手が言っていることがB選手の言葉と矛盾するケースがあり、結局はみんな体つきや体の柔軟性が異なるのだからスウィングや体の使い方が違うのも当然なのだろうと思っている。
だからというわけではないが、なかなか100を切れずにいるゴルフ仲間には、YouTubeチャンネルを視るならば複数を比較して自分に合っているものを取り入れないといかんぞと言っている。すべてをそのまま受け入れると、自分には合っていないスウィングを取り入れることになりかねず、これなら以前のほうが良かったじゃないかということにもなりかねない。
私の場合、ある女子プロゴルファーのひと言が脳天に突き刺さり、その言葉のおかげで毎回100を切れるようになった。頭で理解することと、それを体で表現することとは異なる。こうすれば英語が話せるということを理解することと、実際に英語を話すこととは天地の開きがあるのと同じである。理解してはいたが、そのひと言が体得に繋がった。
指導者というのは、情報やスキルを教えるのは言うまでもないだろうが、そういった類の「ひと言」を教え子に伝えられれば、かなり優秀な指導者なのだろう。コツというほど軽くはないにしても、端的に表現したたったひと言が教え子の理解を体得に昇華させる可能性があるのだということを、改めて彼女に教えてもらった。
昨年のアベレージが97なので、今年はなんとか頑張って90前半に落ち着け、いよいよ来年からは80台でラウンドをしてやろうとゴルフの練習に励んでいる。そして言うまでもなく自分も、生徒たちにプロンプトとなるひと言を投げかけてやれないかと、効果的な表現方法を考えているところである。
木村達哉
追記
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