今日から静岡 3 Days。株式会社SRJが主催する東京の講演会で金谷さんという塾経営者に初めてお会いしたのはもう5年ほど前だろうか。それ以来、親しくさせていただいていて、彼女のKID’S ENGLISHという塾では『新ユメタン』や『まるまるリスニング』を教材として使用してくださっている。

初日の今日は彼女の主催で学校や塾の先生方を対象とした英語指導の勉強会が開催され、私が約5時間の講演をすることになった。場所は御殿場のホテル。到着して驚いたのは富士山が筆舌に尽くしがたいほど美しく見えること。素晴らしい環境のもと、全国から40名ほどの英語指導者が会した。

参加者の9割以上が女性。妖しげなハーレムに迷い込んだような錯覚と闘いながら、13時半に講演が始まった。詳細は書かないが、20時半に終わった懇親会後まで、実際にはおよそ7時間にも及ぶ壮大なる勉強会となった。

多くの方々が様子をTwitterやFacebookにお書きになっていることもあり、私のTwitterやFacebookのフォロワーおよびメルマガの登録者が激増した。金谷さんは言うまでもないが、参加者の皆さんには心から感謝申し上げたい。

日本は沈没しつつある船である。7年後には650万人ほどの人口が減少することが確定している。北海道の人が全員消える計算であるから、塾や私立学校は生徒の奪い合いであるし、教育系企業も同様である。どこが倒産してもおかしくはない。

人を育てる以外に方法がないこの国で、対策的な学習ではなく、短期記憶的学習ではなく、社会で着実に活躍できる人材を育てることが求められているのは書くまでもなかろう。子どもの奪い合いをしている場合ではない。

勉強する重要性、力をつける必要性、そしてその結果として社会に貢献する意義を教育者が説き続け、正しい学習の機会を子どもたちに与えることがなによりも大切なのだと考える。政治家の言う異次元の対策が異次元でないとわかった今、市井の我々こそがしっかりとした意識と危機感を持つことが求められているように思う。

私の勉強会に参加するために、静岡や岐阜だけでなく大分や大阪から遠路はるばるお越しになった先生方もいらっしゃった。私の説明が参加者の皆さんのハートに響いたのであれば幸甚の至りである。初めてお会いした先生方がほとんどだったが、笑顔を交わし合う機会となった。こういうのは何より精神のカタルシスになる。金谷さんに感謝しよう。

木村達哉

追記
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