BLOG / ブログ /

  1. HOME
  2. ブログ
  3. 天文館図書館にて with 丸山晃先生

天文館図書館にて with 丸山晃先生

2023.04.08(土) 05:00

天文館といえば鹿児島最大の繁華街で、飲食店やショッピングモールが立ち並んでいる。なかでもセンテラスはさまざまなお店が入っていて、散歩するだけでも楽しい。その4階にかなり大きい図書館があり、今日はその場所でラグーナ出版主催の読書イベントが開催された。

ラグーナ出版は以前から書いているとおり、精神障碍者の就労支援を積極的に行っている出版社である。詳細はHPをご覧いただくとして、ラ・サールの丸山先生が『旅をする本』を、私が『あなたのちからになりたくて』をラグーナ出版から出したことが今日のイベントにつながった。

コロナがようやく収束し、マスクを外している人々が少しずつ目立ち始めた。私ももう3日ほどノーマスクの生活で、ポケットにも入っていない。ホテルの朝食がバイキング形式のため、マスクをしたほうがいいのかなと思ったが、特に何も言われなかったのでそのまま過ごすことにした。快適である。

今回もコロナがとんでもない状況になっていれば延期だの中止だのということになったのだろうけれども、そんな状況なので予定どおりに開催され、80名以上の本好きが集まった。下の写真には20名ほどしか写っていないが、この後ろに60名以上の方々が階段状のテラスに座っておられる。

どうして本を読んだほうがいいのかわからず、子どもに本を読めと繰り返したところで読まないだろう。それに大人が本の虫である姿を見せておかないと、子どもは本を読まないだろう。本を読むというのは体質のものなので、できれば子ども時代から本を読む習慣を身につけたほうがいいだろう。

いろんな人がいろんな読書論を書いている。「読書の目的は娯楽」と書いたのはサマセット・モームである。「一日を多読に費やす人間はしだいに自分でものを考える力を失ってゆく」と書いたのはショウペンハウエル。モームにもショウペンハウエルにも悪いが、私の読書の目的は娯楽ではないし、逆に本を読む時間が少なくなると思考力は落ちる。

ただ1つ言えるのは、社会的に成功している人物の多くが読書を通じて語彙、思考力、知識と情報を身につけているということである。逆に言えば、本をあまり読まない向きは、語彙力に乏しく、思考力が低く、知識と情報はネットレベルということになる。

今日のイベントは非常に有意義だったように思う。休みの日に、また鹿児島では花火大会が開催されるのに、会場にはたくさんの大人と子どもが集まってくれた。最後の挨拶で「皆さんもいつかは書く側にまわってください」と申し上げた。参加者の目が大きく見開かれた瞬間だったように思う。

このたびはラグーナ出版の皆さんと天文館図書館の方々にはお世話になった。心よりお礼申し上げます。鹿児島スタートで、このようなイベントがどんどん広がっていけばいいなと思っています。本当にありがとうございました。

木村達哉

追記
無料メルマガ「KIMUTATSU JOURNAL」を配信しています。メルマガを読みたいという方はこちらからご登録ください。週2~3通のメールが私から届きます。勉強について、英語について、幸せについて、人生について、お金について、書いています。