１年前、箕面自由学園の西森教頭先生からLINEをいただいた。以前、報徳の中学野球部で顧問をしておられた関係で今も親しくお付き合いをさせていただいている。40代半ばだが、教頭としてバリバリ仕事をされていて、なおかつユーモアあふれるキャラクターのためにおそらく同校でも生徒たちや先生方から愛される存在ではないだろうかと書けば書きすぎか。

その西森先生から再度LINEを頂戴し、今年度も新高１生徒たちに話をしてやってもらえないだろうかということだった。先生の本を採用しているんだから頼みますよという軽めのオファー。新入生に講演というのはなかなか異例のことではあるが、断る理由もなく、大阪大学近くの同校に出かけていった。

駅までお迎えにおいでくださった先生方はみなノーマスク。聞くと、マスクを外したいヒトがちゃんと外せるように教員から外そうじゃないかということになったらしい。学校に到着して何人かの先生方が控室に挨拶にいらっしゃったが、皆さんノーマスクであった。

3日前に入学した生徒たちなので、さぞかし緊張感漂う雰囲気だろうなと推察していたが、驚くほど明るくて、校名のとおり自由な雰囲気であった。講演中も適切なところで大笑いし、頷き、中にはメモをとっている生徒たちもいた。彼ら彼女らの発するエネルギーは素晴らしかった。

やりたいことをやって生きていけばいいのだけれども、中には自信がなく、自分にはどうせ無理だろうと思っている生徒たちもいる。しかし、大切なことは今からの努力であって、過去ではない。

やりたいことが無いのであれば、これからの２年半ぐらいの間で見つけられるよう、本を読んだり経験値を上げたりしたほうがモチベーションアップにつながると思われる。やりたいなと思うことが多少無理そうであっても無理とは思わず、これからの努力でその夢や目標に近づいていくべきだろう。15歳で人生の第一志望を諦めるのは早すぎる。

生徒たちはみな笑顔であった。西森先生や高１学年の先生方には大変お世話になった。私の講演を聞いた生徒たちがよし！頑張ってみるか！と思ったのであれば、今日の講演は成功だったのだろう。

追記
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