4月も今日で終わり。メルマガによると佐藤君と高木君の学校（神奈川・聖光学院中高）では文化祭が行われていたそうだし、毎年5月2日と3日は灘中学校・高等学校の文化祭である。現校長から招待状が届いたが、当方は行く気がない。退職した人間が顔を出すとあれこれ騒いでもらえるのは承知しているが、私はそれが嫌なのである。

本来であればゴルフをしたいところだがどこもいっぱい。静寂が好きな私としては、最も活動したくないのがゴールデンウィークである。㈱ネクステージの酒井社長から阪神と中日のチケットをいただいたので、甲子園球場に顔を出すぐらいで、それ以外はいつもどおり家にいて本を読んだり書いたりしている。なによりそれが幸せなのである。

子どもの頃からこんなだった。せっかくの休みなのだからどこかに連れていってくれと親にせがんだ試しがない。仲の良い友達と石舞台古墳や香久山あたりを自転車で駆け抜けてはどこかで転んで血を流すのが休みの日の決まり事で、それ以外はだいたい家にいて本を読んでいる子どもだった。

覚えているのは大阪万博。張り切った両親にこれを着るのかという服を着せられて、家族で出かけていったが、長蛇の列に並んだ記憶と慣れない手つきでシャッターを押す父親の犠牲になった記憶しかない。人がたくさんいるところがあまり好きではない私は、おそらく終日不貞腐れていたことだろう。

沖縄には毎月戻っているが、行き帰りの飛行機にいる家族連れを見ると、子どもも大変だろうなと思うのはそのせいである。親は張り切っているのだろうが、子どもは、そりゃ問われれば楽しかったと言うだろうが、実は友達と遊んでいるほうが楽しかったり家にいて何かしているほうがリラックスできたりする子どもだっているのである。

そんなわけで、旅好きなくせに家と近場が大好きな私は、大渋滞を経験することなく、多くのカネを使うことなく、今年のGWも例年どおり静かに過ごすことにしよう。GWが終わったら旅に出るつもりをしている。

木村達哉

追記
無料メルマガ「KIMUTATSU JOURNAL」を配信しています。メルマガを読みたいという方はこちらからご登録ください。週２～３通のメールが私から届きます。勉強について、英語について、幸せについて、人生について、お金について、書いています。