時間の管理が下手な私は、だらだらと机の前に長い時間座っている割りには宿題が終わらない子どもだったし、職員室にそれなりには居るのだけれども一向に仕事が片付かない社会人であった。なんとかしないといけないなと思い、ある時期からTo Do Listを作り始めた。見事に功を奏した。

今こうしている間にも目の前に鎮座している「沖縄手帳」が何冊目なのかはわからないが、とにかく手帳に時間管理をさせることにして間違いなく15年以上経つ。天性の野良を自認している当方としては、この手帳がなくなれば一巻の終わりである。この手帳を基に動いているのである。

ただ、なんとなくこの数か月前から、否、さらに前からか、時間をもっと上手く使えないかと思い始め、このGWに一日の無駄な時間や行為を書き出してみた。日常生活は無駄と余裕があって潤うことぐらい重々承知しているが、そうは言ってもなんだか無駄があまりに多いような気がしてならなくなったのである。

犯人がわかった。スマホである。

どのアプリをどの程度見ているかの分析はiPhoneが勝手にやってくれるのだが、SNSを見ている時間は長くない。私の場合、YouTubeで英語の映画やらニュースやらを見ている時間が長いのだ。ついでにゴルフのチャンネルも。あ、そのついでに吉本新喜劇なんかも。おっとそのまたついでに・・・

な、そんなことをしとる間にどんどん無駄な時間が過ぎていくのだ。あまりにももったいない。生きている間を幸せに楽しむのが人生なのに、そんなしょうもないことに有限な時間を費やすのはあまりにも馬鹿げている。決めたチャンネルだけを見ているならそれほどでもないのだが、「渡り」がひど過ぎる。

一日の大半、スマホの電源を落とすことに決めた。起きて海外のニュース（NYTやReuters等）をいくつか読んだら電源を切る。昼食時に立ち上げ、誰かから連絡が入っていないかチェックしたら電源を落とす。夕食をとり終えたら同じく立ち上げてチェック。そのあとのスマホ画面は翌朝まで真っ黒である。それを始めてから、一日のリズムがかなり良くなった。我々の人生は言い換えるなら「持ち時間」なのだから、どんどん減っていくその時間をあまり無駄には使いたくない。

木村達哉

追記
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