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体技心

2023.05.16(火) 09:00

体調を崩していることを書いたところ、数多くのコメントを頂戴した。なんとか具合いは良くなり、うどんと雑炊の生活からは解放されたので、あとは時間が解決してくれるだろう。やれやれ。67キロあった体重が1週間で64キロ台に落ちたので、体が軽いというよりふわふわしている。ぶり返さないよう気を付けねば。

思えば学研から依頼されている本の執筆を仕上げてホッとしたのがいけなかった。ファイティングスピリットが一瞬だが息を止めた。その隙を病魔は見過ごさなかったのだろう。病気というのはそういうものである。父が半身不随になった日のことをnoteに書いたが(こちら)、父の脳梗塞にしても母の入院先に日参していた彼の心の隙間が大きくなったのだろうと思っている。

今週末は東京である。昭和女子大学附属昭和中学校高等学校で講演があり、翌日は英語指導者に向けてオンラインセミナーが開催される(詳細はこちら)。さすがに体調を崩しているのであまり良いパフォーマンスを発揮できませんというわけにはいかないので、残された時間でしっかりリハビリを行う所存である。

心技体とはいうが、その3つの中で一番最初に来るべきものは体であると述べたのはゴルフの尾崎将司である。体が強靭でなければいくら技を鍛えても意味がないし、不健康な体で心だけ強くてもどうにも動きようがないということである。

加えて考えるに、いくら強靭なメンタルの持ち主であっても、病気のときには心も弱くなる。私などは子どもの頃にぜん息に心を鍛えてもらったクチだが、それでも大人になってしっかりと働ける状態になってから精神的に鍛えられたのは間違いない。そう考えると、心技体のほうが呼びやすいけれども、意義順に並べるならば体技心ということになろうか。体ができ、技が上達すると、心もそれなりに研ぎ澄まされてくるものである。

今回の体調不良は、布団の中でひねもす過ごしたお陰でいろいろと考えさせられた。スティーブ・ジョブズではないが、人生で大切なものは何かを深く考えることになった。もう一度「体」をしっかり鍛え直し、英語にしても文章にしても「技」を磨き、年齢相応に「心」を磨きながら生きていこう。

木村達哉

追記
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