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昭和女子大学附属昭和中学校・高等学校にて

2023.05.20(土) 08:05

昭和女子大学附属昭和中学校・高等学校を訪問し、生徒たち、保護者の皆さん、先生方にそれぞれ講演を、つまり3本の講演をした。朝4時に置き、一番の新幹線で品川へ、山手線で渋谷へ、田園都市線で三軒茶屋へと移動した。

中1生徒から順次『新ユメタン』を採用してくださるという。それが本当なら5年後には全学年が『新ユメタン』となる。著者としては、単に採用していただくだけではなく、正しく英語の勉強をしてもらいたいし、英語ができるようになってもらいたい。

子どもたちに勉強法を、特に単語集を使って英語スピーキングとリスニングの基礎トレを行う方法を、著者としてこうして説明できる機会は貴重である。お声がけくださった真下校長先生には心より感謝申し上げたい。

気になったは中1の、しかも5月の段階で英語が苦手で悩んでいるがどうしたらいいかと質問欄に記入する生徒たちが多かった点である。中1の段階で苦手も得意もない。粛々と知識を溜めていくのみ。風呂にお湯を張るごとし。九九を覚え始めた児童が「算数が苦手なんです」と言うのに近い。苦手もなにも、これから始まるのである。

質疑応答で、中学受験をしたので小学校のときに英語をやっていなくて今はとても苦手だと悲しそうな顔をして訴えかけた女子生徒がいた。何も心配しなくていいから、身のまわりのもの、教科書で出てきたもの、先生方が教えてくださったものを、1つずつ頭に入れていけばいいよと答えた。

小学校英語導入の被害者は彼女たちだけではなかろう。似たような悩みを抱えている子どもたちが日本中にあふれている。ただ、私などは高2から英語の勉強を始めた口だけれども、今はこうして英語で飯を食っている。リスニングの勉強を0から始めたのは34歳のときである。ようやく聞き取れるようになってきたと実感したのは38歳のときであった。それでも遅すぎることはなかったと思っている。

生徒たちは受験があって大変だけれども、まだまだ全員が初心者なのだから、九九の2の段から覚え始めたときを思い出し、それと同じ気持ちで少しずつ1つずつ頭に放り込んでいってもらいたい。然るべき知識量に達したとき、読めるようになるし、トレーニングをすれば聞けるようになる。中学レベルで苦手もへったくれもない。心配ご無用。

土曜日だというのに夕方には全ての先生方がお集まりくださり、私の話を聞いてくださった。頑張っている先生方に大した教員でもない私がエラそうに話せることなどないけれども、年だけはそれなりにいっているものだから、西大和学園と灘校で心掛けていたことを中心に話をさせていただいた。

終了後は多くの先生方が積極的に挙手され、質疑応答が多いに盛り上がった。教員研修はこうでないといけないというお手本のような研修だったように思う。先生方、特に若い先生方の力になれたのであれば幸甚の至りである。

またお呼びしていいですかと真下校長先生がおっしゃったので、今度は他学年の生徒に対しても話をする機会が持てるかもしれないなと楽しみにしている。お世話になった皆さん、ありがとうございました。また逢いましょう!

追記
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