沖縄には毎月戻っているんですと言うと、どこのホテルですかとお尋ねになる。ホテル住まい!あぁ、憧れのホテル住まい。私なんかの身分でそんなことをすると財政が破綻しますがなとお答えする。部屋を借りているのである。月に10日間、ホテルに泊まるよりずっと安くつく。
レンタカー代も馬鹿にならないでしょとお尋ねになるが、自宅の軽自動車を沖縄に持っていっているんですと答える。沖縄では軽自動車は車庫証明が不要である。裏道がどこも極めて狭いということもあろうが、したがって軽自動車天国である。
それにしても飛行機代はかなりかかるでしょうが!と自棄になってお尋ねになる向きには、実は沖縄への飛行機代はほとんど無料なんですよとお答えする。詳細はこちらに書いたけれども、年に一度の観光客ライクにカネを使っていては、すでに勤め人ではなくなりどこからも給料をいただけなくなった私であるからして、とてもとても財布がもたない。
東日本大震災のあと、東北地方にたくさんのNPOが立ち上がった。前川先生が立ち上げた「ふくしま学びのネットワーク」にはスタッフの末席に私も名を連ねているが、それと同様、被災地の方々になんとかして元気を出してもらおうと思い、多くの方が知恵と勇気を振り絞ってNPOを立ち上げたのである。
が、残念ながら多くのNPOはすでに姿を消している。東北が復興したからであろうか。とんでもない。なにをもって復興と呼べばいいのかという段階であり、道はまだまだ険しい。ではどうしてNPOの多くは消えてしまったのだろう。上のリンク先に書いたとおりである。やる気がなくなったわけではないが、カネがもたないのである。Non Profit Organization(儲けなしの組織)なのだから、続けるのは本当に大変なのだ。
私が立ち上げた「NPOおきなわ学びのネットワーク」はなんとかかんとかここまで続けてきた。これもnoteに書いたとおり、沖縄への飛行機代や宿泊代がバカ高いものだから、戦略を練るしかなかったのである。今のところなんとか続けられているのは、間違いなく多くの沖縄の方々、特に教員の方々のおかげである。
この先どこまで続けられるかわからないけれども、乗り掛かった舟である。微力ではあるけれども、工夫をしながら沖縄の方々のお役に立ち続けられればいいなと思っている。
木村達哉
追記
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