朝はスマホのTwitterアイコンをタップする。海外のニュースサイトに目を通すためである。NYT、BBC、CNN、Reutersなど、Twitterでは気軽に読めるので重宝している。私自身もそれぞれのサイトを読んで思ったことをツイートすることにしている。英語でつぶやくこともあれば、日本語でつぶやくこともある。私のTwitterは匿名ではないので、無責任なことはつぶやかないようにしているが。
興味深いニュースが目に飛び込んできた。The Guardianによれば、イギリスの2箇所でベイシックインカムが試験導入されることになったらしい。ベイシックインカムとはざっくり表現すれば、国家が全ての国民に毎月支給する生活基本金である。さほど多額ではないにしても、とりあえずこれだけは毎月プレゼントしますよというお金だと書けばわかりやすいか。
イギリスのベイシックインカム、毎月£1600(28万円ほど)が2年間支給されると書かれてあった。試験導入であるから国民全員に支給されるわけではない。30人の受給者の生活が2年間どのようになるのかをモニターするらしい。イギリスのような先進国では画期的試みである。
毎月28万円はかなり大きい。これで受給者が働かなくなるとか勉強しなくなるとかいった結果が出れば導入はおそらく見送られるのだろう。が、月28万円を2年間支給することによって文化的に充実した幸せな生活を送るようになったという結果が出れば全国民に導入されるのだろう。
物価が高いイギリスで月28万円というのではまったく贅沢な生活はできないが、それでも犯罪を犯してまでもカネを手に入れなければにっちもさっちも生活がままならぬという目には遭わずに済みそうだ。
また、イギリスの合計特殊出生率は2010年に1.92にまで上がったものの、以降は減少傾向にある。昨年は少し持ち直したが、1.60である(日本は悲惨なことに1.23)。これを改善しないとイギリスも日本同様に国家消滅の危機が訪れるというので、ベイシックインカムを導入することになったのであろうか。だとすれば、まさに異次元の少子化対策と言える。
日本人は自民党政治に慣れてしまったように思うが、海外の報道をよく読んでほしい。海外の政治家たちが、如何に異次元な動きをしているかがわかる。そりゃクエスチョンマークを付けざるを得ない政治家もいるけれども、日本の政治家ほど高くはない給料で、国を発展させるために努力している政治家たちの動きや発言を読めば、日本の政治家が如何に優遇され、如何に駄目なのかがわかるだろう。
特に若い人たちは、DeepLなどを使っても構わないので、海外の新聞に目を通すべきだ。日本の新聞(ローカル新聞は除く)は、Yahoo!のスクロールで充分である。
木村達哉
追記
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