長崎県立佐世保西高校を訪問するのはこれが２年連続２回目。昨年に続いて、今年も高３生徒たちに話をした。昨年は確か共通テスト100日前集会での講演だったが、今回は高校総体が終わったタイミングでのもの。

受験までの数か月、合格のために大切なことはなになのか、自分が入りたい大学に入学するために必要な要素とはなになのかについて、かなり詳細に話した。西大和学園と灘校で学年主任を務めた経験がこういうときには役に立つ。生徒たちは私が驚くほど真剣に耳を傾けていた。

志望大学合格だけではない。自分の目標を成し遂げるために必要な要素は同じである。たとえば私が今から弁護士になろうとする。がむしゃらという言葉は確かに美しい。しかし、専門学校に行って授業を受け、帰ってからも勉強し・・・それだけでは恐ろしく時間がかかることだろう。

何ごとにも「必要な要素」は同じである。講演では大切な３つの要素について話した。勉強をするのは当然として、いつまでに何を成し遂げるのか、忘れっぽい自分をどう管理するのか、そしてゴール直前にすべてをピークに持っていくためにはどうすればいいのかについて、経験に基づいて話した。受験に失敗した生徒たちのエピソードをまじえながら。

終了後は昨年と同様、佐世保西だけではなくさまざまな学校の先生方がお集まりになり、ビールを飲みながら懇親を深めた。遠方で講演をする際にはこれがなにより精神のカタルシスになる。コロナ禍ではひとりでビールを飲むこともあったが、ようやく戻ってきたなという気持ちで、佐世保の高校の先生方と笑顔を交わし合った。先方にとっても私にとっても、お互いに有意義な時間となったように思う。

木村達哉

追記
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