私も本を書きたいという方からご連絡をいただく。どうすれば本を出せるのか教えていただければというメールもちょくちょく届く。存じ上げない方に対して個別に対応することはできないので、無視を決め込むわけではないにせよ、返事を書けずにいる。
本を書きたいという強い想いがあるのなら、私のような物書きにではなく、出版社にそれをぶつけたほうが実現の可能性は高くなると思われる。小説家、漫画家、構成作家、書道家、画家、映像作家…いろんな作家がこの社会には存在するが、想いがないと何も作れないのである。
私の場合、日本人の英語力をもっと上げたいという想いがある。『新ユメタン』にしても『5ステージ英文法完成』にしても『まるまるシリーズ』にしても、どの本をとってもその想いは同じである。だからこそ、それぞれの本はタフになるのだ。軽めのドリルのほうが売れるのかもしれないが、それだと力はつかない。私の想いに沿わないものは作れない。
本を書く前に必ず作らねばならないものがある。企画書である。誰に対して書く本なのか、どういった想いがあるのか、どういう台割(ページ割)にするつもりなのか、ページ数はどれぐらいなのか等などを目に見えるカタチで出版社に見てもらうのが企画書。それを見た出版社サイドが「これなら!」と思ってくれればいよいよ執筆となる。
本を書きたいと思われるのであれば、企画書をひと晩で10種類作れらることをお勧めする。想いがあればあっという間である。そこで「企画書のフォーマットは?」などと言っているようではいけないのである。フォーマットなどどうでもいいのだ。強い想いが脳やハートからぶりぶりに溢れ出していれば、その情熱は必ず出版社には伝わるのである。
木村達哉
追記
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