Mr. Evineと久しぶりに飲んだ。彼の『中学英文法を修了するドリル』が増刷になったことを受けて、じゃあお祝いしようじゃないかと企画した。彼の教室の近くにあるいつものChinese restaurantは客層がいいお店で、帰る頃には私も多少は上品になったかもしれぬ。
彼から「キムタツさんは恐ろしいペースで本を出しているけど、モチベーションを維持するのをどうされているのか聞きたい」という言葉があったので、自分なりに考えていることを、教えたというとおこがましいが、伝えた。
物書きとしては私も彼もそれなりの能力と熱量を持っているのではないかと自負しているが、問題はその2つを維持するのがなかなかに難しいのである。能力のほうは、放っておくと堕ちる一方なので、日々の勉強が欠かせない。
彼の『コア英文法』は極めて易しい本だが、それでも読書すると勉強になる。アメリカ大統領夫妻やオバマ夫妻のTwitter、CNNやBBCニュースなどは自分の無知を知ることになってのたうち回るが、知らない表現を頭に叩き込むまで音読を繰り返す。人さまのTwitterを音読している姿を想像してほしい。完全に変態である。
熱量も然り。いくら熱いものであっても放っておくと冷めてしまう。夢には賞味期限があるのだ。自分のお尻をバシバシ叩きながら必死のパッチで文章を書いてるねんでと彼に伝えると、やっぱりいろいろ工夫してやっておられるんですねぇ、と。
具体的には書かないけれども、「書きたい欲」を維持するのは大変なので、工夫が要るのである。いかに自分のモチベーションを上げるのかがテーマである。自己管理こそ最大の問題で、そんなときに生徒から「どうすればモチベーションが上がりますか」と聞かれると、「モチベーションは勝手に上がるんじゃない!自分で必死に上げるんだ!」と言うことになる。
近くに物書き仲間がいるというのは刺激の与え合いができるという点で素敵な環境だ。これからもたまにはMr. Evineを誘うことにしよう。できれば私と彼の本を出しているアルクやペレ出版のスタッフにも加わ手てもらって、我々のモチベーションを上げる手助けをしてもらえれば最高である。
木村達哉
追記
メールマガジン「KIMUTATSU JOURNAL」を無料配信しています。読みたいという方はこちらからご登録ください。週2~3通のメルマガが私から届きます。勉強について、英語について、幸せについて、人生について、お金について、書いています。